一時帰国2017 父子二人旅
前回に続き日本への一時帰国、投稿2本目です。
移住して早4年。引っ越し直後は、もうしばらく日本に戻ることもないかなと思い、少々感傷的になったりしてました。ところが意外にも、家内が日本のNGOの臨時雇いになって、一昨年、昨年と続けて2回、一人だけ日本へ出張。そして私も銀行の手続きやら何やらで、昨年単独帰国。
11歳の息子だけが、取り残されたような格好になってしまいました。そこで家族会議の話が出た時、家内に「子供を連れて帰っていい?」と言ったら、ちょっと考えてから「じゃあ、本人に聞いてみよう」。帰国予定の5月は、フィリピンでは学校の夏休み。息子は二つ返事で「日本に行きたい」とのことで、今回の父子旅行となったわけです。
家内は昨年末にフィリピン教育省に就職して、平日はフルタイムの仕事。そんなに長く職場を空けることはできないので、家族揃っての帰国は無理でした。それでも孫の顔が見られると、私の両親は大喜び。昨年の私の帰国時は、「あ、そう?」という感じだったのに...。
家内は、フィリピン人の母親にしては比較的珍しく、母子べったりの甘やかせ親ではありません。叱る時は結構キツいし、食べ物の好き嫌いもそう簡単には許さない。この態度が功を奏したのか、幼稚園の頃には、寝るのもお風呂も、一人でできるようになった息子。家内が休日に親戚の家に用事で出かける時なども、たいてい留守番しています。
そんな子供なので、10日間ぐらいは母親に会わなくても、全然問題無しでした。実際はほとんど毎日ビデオチャットしてたので、顔も見えるし声も聞いていたので、離れた感じがしないほど。毎回「また同じ服着てる!」と母親らしい指摘が。
さて、息子にとっては4年ぶりの日本。どこか行きたいところはないかと尋ねると「本屋さん」とのこと。早速、阪急梅田駅下の紀伊国屋に行ったら、真っ先に洋書売り場へ。英語の本なら、フィリピンでいくらでも買えるのに。でも息子に言わせると、フィリピンでは売ってないものもあるらしい。私も大の本好きなので、つい安くもない輸入書籍を買うことになりました。
その後は、紀伊国屋近くに最近オープンした阪急ブリックミュージアムへ。ここは以前、水槽がいくつか並んだ小さな水族館。跡地を利用して、レゴ製のジオラマや阪急梅田駅、侍の甲冑など、大人が見ても夢中になるような展示品があります。同じように小学生の頃にはレゴならぬダイヤブロック好きだった私。嗜好がほとんど同じなので、実に楽なものです。自分が行きたいと思う場所に行けばいいだけ。
日曜日に家族会議が終り、翌月曜日には、昨年京都にオープンした鉄道博物館へ。まだここが梅小路蒸気機関車館だった昔、ちょうど今の息子と同い年の頃に、何度か来た場所。SLだけでなく、歴代の新幹線やブルートレインなど、息子と二人、目を輝かせながら見て回りました。まったく、息子を持った父親冥利に尽きますね。
他には、私が40年前に通った小学校や、息子の幼稚園などにも連れていきました。ところがこちらはイマイチ。私の小学校は仕方ないにしても、自分の幼稚園ぐらいはもうちょっと懐かしがるかと思ったのですが、どうもあんまり覚えてない様子。男の子ってこんなものなんでしょうか?
食べ物に関しては、大好きな天下一品のラーメンは三回も食べたし、きつねうどんもカツ丼も制覇。中学時代の友人が握る、本物の寿司もカウンターで満喫して、最終日にはネグロスではお目にかかれない、サーロインにフィレステーキ。さらには納豆も。よかったな〜。
往復ともマニラ空港で何時間も待たされた以外は、私も息子も体調を崩すこともなく、概ね順調に日本滞在を終了。息子に「フィリピンと日本、どっちに住みたい?」と訊いたら、真剣に考えてました。息子の頭の中でも、答えはまだ出ていないようです。
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