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最近、フィリピンに住むある日本人の方が、私たち夫婦並んで撮った写真をご覧になっての一言、「お似合いのご夫婦ですね」。まぁよくある褒め言葉で、普通に「ありがとうございます」と返したのですが、実はこの言葉の裏には深ぁ〜い意味がありました。

この方、もう何年かマニラ首都圏に住んでいて、SNS経由でたくさんの在比日本人の知り合いがいます。フィリピン在住の既婚日本人男性の場合、多くがフィリピン女性を配偶者としていて、さらにほとんどが20歳前後も若い奥さんをもらっている。なので私のように、あまり年齢差がないカップルがとても珍しく感じて、そんな発言になってしまったとのこと。

う〜ん、確かに言われてみると、私が知っているフィリピン在留邦人の男性は、ほぼ全部がこのパターンですね。親子ほどの年齢差は当たり前で、ひょっとすると孫娘と言っても通用するようなケースもちらほら。フィリピン女性と外国人男性の国際結婚では、相手の国籍がアメリカだったり、ヨーロッパの国だったりしても、同じような傾向があるようです。(フィリピン人同士では、あまり聞かない)

ちなみに私とフィリピン人の家内の年齢差は3歳。家内は、反則技のようなベビーフェイスで、控えめに言っても10歳は若く見られます。結婚したのは私が35歳の時。当時は会社の同僚から、高校生ぐらいの若い娘を騙して日本に連れてきたんとちゃうか?と、エラい言われようをしたものです。それでもさすがに、親子に間違われたことはありません。

こういうことを書くと、年齢差のある結婚を否定的に捉えていると思われるかも知れませんが、決してそんなことはない。正直、15歳も20歳も若い女性と暮らせるなんて、羨ましい限り。こういう結婚する人で初婚は滅多になく、死別だったり離婚だったり、2回目かそれ以上の場合が多い。つまり人生を二度三度と楽しんでいるわけで、それはそれで結構な話だと思います。

私も今の結婚生活はセカンド・トライで、言ってみればご同輩。それに実のところ、夫婦が上手くいくかどうかは、年齢差や国籍の違いよりも、価値観をどこまで共有できるかに尽きる気がします。よく言われるように、映画やドラマを観て、同じ箇所で泣いたり笑ったりできるかどうかの類。これがあまりにもかけ離れていると、ちょっと厳しい。

私たち夫婦は、そろってスティング(イギリスのロックミュージシャン)のファンで、トレッキー(スタートレック愛好家)。好きな音楽や映画、読んでいる本もだいたい同じジャンル。もちろん何から何まで同じな訳はないけれど、興味の対象や知的好奇心のレベルが近いと、新婚当初の情熱が落ち着いた後も、いい関係を保つことができるようです。これは日本人同士でも同じですね。

ただ、家内にはどうしても理解できないのが「亭主元気で留守がいい」という感覚。ずっとべったりで一緒に居たいというよりも、あまり長く家を空けていると、亭主は外で何をしているか知れたものではないと考えているようです。要するに自分の夫は、今でもモテるので「夜遅くまで帰ってこない=浮気」というロジック。

いろんな意味でフィリピン人離れしている家内も、嫉妬深さでは多くのフィリピン女性と同じ範疇にいるらしい。関西訛りの日本語を流暢に話す家内なので、日頃つい相手がフィリピーナであることを忘れてしまいがちですが、数年に一度ぐらい、このトラップに引っかかって、大揉めになることがあります。

ということで、今日は国際結婚を長持ちさせる秘訣みたいなことを書くつもりが、いつの間にかノロケになってしまいました。


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