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メルセデスベンツ「クラス」とBMW「シリーズ」について考える
普段から何気なく使っている言葉についてフォーカスした今回の投稿。
今回は車が好きで双璧を成すベンツとBMWの「クラスとシリーズ」の違いと双方が思う車のカタチについて。
メルセデスベンツは何故「クラス」なのか?
A~Sまで存在するメルセデスベンツのカーラインナップ
例えば今まで国産で価格帯が300万の車から
「一度はベンツを所有してみたい!」と思い努力し支払いの調整のために貯金し頭金を貯める。
そんな努力して得たCクラスはその人にとって新たなスタンダードとなり見える世界や触れる世界が一変する。
それまで無かった装備やアクセルのレスポンス、ブレーキの効きや走行安定性能。
そしてステータスとしても十分に発揮されるブランド力。
「Cクラス」は国産の300万の車にはない魅力(300万円の車を馬鹿にしているわけではなく比較として)をその人に与えてくれました。
そんな魅力を与えてくれる「Cクラス」には兄貴が居て「Eクラス」と名乗っています。
その人は思います「いつかはEクラスに」
メルセデスベンツはヒエラルキーとしてC E Sとクラスを用意しています。
もちろんニーズやウォンツが存在しますが、やはり階級や敷居、価格。
ステップアップする全ての質感。
その一つ一つが積み重なって次のクラスなんだと僕は思っていて、そして同時メルセデスベンツの理念
「最善か無か」
最善を尽くさねば存在意義が無いと自分にもハッパをかけているのです。
そして、僕の少ない語彙で表すのもどうかとも思いますが
この答えというか核心を突くワードは「向上心」にあるのではないか?と僕は思うんです。
階段を用意し、その階段を一歩でも歩む勇気があればあとはその階段を上る努力とその段を維持する努力。
そこを怠らない限りメルセデスは最善を用意していると僕は思うわけです。
BMWは何故「シリーズ」なのか?
BMWは車に対して「シリーズ」と名づける。
メルセデスベンツは一見「階段」のように上へいけば見る景色が変わる、というような印象を受けるんですが、BMWに僕は「エレベーター」なのかな?と思うんですね。
1~7まで「シリーズ」と名づけられたエレベーターがずらっと並んでいてその中身や上る速度、上り方などが工夫されているように思うんです。
目的地は一緒「ドライビングプレジャー」を目的としていて、どのエレベーターを選んでも得ることはできるんですが、その仕様や使われる材質、構成が違うのを如何に楽しむか?がBMWの車に対する姿勢に感じますね。
もちろんさっきのメルセデスの例えのように、国産の300万円の車から乗り換えた時に得られるものもBMWでは違うと思うんですね。
ブランドのもつキャラクターが違うし、目指す場所も違うから、僕はそれはそれでカニバリゼーションが起きなくていいと考えています。
例えば3シリーズから5シリーズに乗り換えたときに感じることは「軽快さの欠如」だと僕は考えていて、それはBMWから欠如してしまってはいけない大きな要素ではあるんですが、5シリーズには大きな排気量のエンジンやターボを搭載したりして失われた「軽快さ」を「力強さ」と「剛性力」で圧倒的な高速安定性を実現していると思っていて、やはり両者に共通するのは「ドライビングプレジャー」つまり「運転する楽しさ」だけは大前提としているんですね。
メルセデスベンツ「クラス」とBMW「シリーズ」について考える まとめ
階段かエレベーター
それぞれ違った手法で、違う景色で、違う目的で
それでも共通して言えることある。
それは階段ならば見上げてぼーっとしている場合じゃないし、エレベーターならまずはスイッチを押す勇気が必要なんじゃないのかな?と思う。
メルセデスベンツもBMWもそこの敷居は高くは保っていない。
むしろ階段やエレベータまでの道のり自身に壁は無く、壁を感じているなら自分自身が生み出した幻影の壁である。
乗り越えてみればたいした事の無かった壁だと気付くことは生きていく中でたくさん出会う。
車に何を求めるのか?そしてメーカーは何を提供してくれるのか?
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