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ここ半年ほど、不調が続いていた我が家の発電機。バッテリーを搭載して、車と同じ要領でキーを回して始動するタイプ。購入後2年目にして、キーを回しても無反応になってしまいました。そこでバッテリーのみ取り外して、近所の車のパーツ屋さんで充電。

その時はそれでエンジンが掛るように。停電がなくても週に1回ぐらい、10分程度は運転するようと教えてもらいました。これで一件落着かと思い、言われた通り1週間後に動かそうとしたら、またもや無反応。今度はバッテリーそのものを新品に交換。ところがさらに1週間後に、同じことに。

私は、日本で発電機など買ったことも使ったこともなく、そっちの方面の知識はほぼ皆無。おそらく大抵の日本人は、そんな感じだろうと思います。よほどの災害でもなければ、長時間の停電になることはない日本。たまに落雷などで電気が止まっても、ものの数分で復旧するのが当たり前。ネグロス島に住んで、それがいかに有難い状況だったかを、思い知るハメに。

無知だったので、約10万円もする買い物にしては、適当に選んでしまいました。燃料費が安いからディーゼル、始動が簡単だからバッテリー搭載。後から日本人の知り合いに聞いたら、ガソリンエンジンの方がメンテナンスは楽なんだとか。また、バッテリーは数年でダメになるし、これが思ったより高価。

うちのディーゼル発電機、バッテリーなしでも手動で始動できるよう、ワイヤーが付いているのに、これがいざやってみると、かなりの腕力と微妙なタイミングが必要。小一時間も格闘しましたが、私にはどうしても動かすことができませんでした。

ところがしばらく停電もなく、何となく忘れていた、ここ最近。突如として、数日置きに停電が頻発する事態に。特別なことがあったわけでもないけれど、なぜか続くときは続くんですよ。特に困るのが夕飯の支度時。炊飯器も電子レンジもダメだし、真っ暗になるし。あの灯りが消えた瞬間の「ガッカリ感」は、日本では分からない感覚。

とうとう我慢できなくなって、この土曜日、怪力メイドのネルジーに手伝ってもらい、大汗かいて発電機を車に積み、購入元の隣街バコロドの販売店へ。アフターサービスが、からっきしダメなこの国。電話一本で出張修理なんて気が利いたことは、まずしてくれません。

とは言え、さすがに餅は餅屋。修理担当のオっちゃんに見せたら「これはスターターがダメだ」と、すぐに悪い箇所を指摘。そうか、そっちだったのか...。昼食を食べに行っている間に修理完了。結局バッテリーも、また新しいものに交換したり、フィルターがヘタっていたりで、1万円近くの修理代。発電機そのものを買い換えるのに比べたら、はるかにマシだけど、決して安くはありません。


ということで、久しぶりに「停電したらどうしよう」との心配が解消。発電機って、実用品である以上に、日常生活での精神安定に絶大な効果があったんですね。修理が終わって、それがよ〜く分かりました。

さて、それから4日が経過。早速、日曜日の朝食準備中に短いのが1回。そして連休明けの今日、火曜日に早朝から約5時間の長時間停電が。いずれも発電機が大活躍で、滞りなくお米炊いたりトーストを焼いたり。発電機が初体験だった仔犬のゴマは、始動の轟音で一目散に逃げてしまいました。

聞くところによると、以前に比べてマニラ首都圏では、ずいぶん停電が減ったそうです。ネグロスでも、たまに半日の計画停電があるものの、だんだんと少なくはなってきている。それでも、4年前のスーパー台風ヨランダの記憶も生々しく、電気が何日も止まる可能性もあります。それを思うと、やっぱりまだまだ発電機とは縁が切れそうにありません。


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