グランドC4ピカソ |
シトロエン グランドC4ピカソへ試乗。ミニバン購入ならまず候補へ
どうもフジモリ@CHIKOKUMAN0301です。
以前に「フランス車の試乗記事を書いてください」とコメントを頂いていたので試乗へいってみました。
現在僕の愛車「ノア」と直接的なライバルとなる7人乗りのミニバンです。
シトロエンのイメージとして「猫足」に代表される粘り気のある(油圧サスペンション)で乗り心地が素晴らしい。など、様々な情報を仕入れて試乗に望みました。
タイトルにも書いてますが、もしミニバンを買わなければいけない状況になった時の「救世主」となると思われます。
そんな救世主の試乗レビューをお伝えできればと思います。
グレード展開
ピカソは少し特殊なグレード展開をしていて、7シーター(ロングタイプ)と5シータ(ショートタイプ)の2種のボディタイプ。
そして、パワートレーンが1.6Lのガソリンと2.0Lのディーゼルの2種。
グレードがSHINEのみとなります。
車名 | グランドC4ピカソ |
グレード | SHINE |
駆動方式 | FF |
トランスミッション | 6速オートマチック |
型式 | LDA-B787AH01 |
排気量 | 2.0ℓ DOHC Turbo Diesel |
最高出力 | 110(150)/4,000 |
最大トルク | 370(37.7)/2,000 |
車両重量 | 1,640kg |
0-100加速 | 10.2秒 |
競合車種 | 国産ミディアムミニバン |
車両本体価格 | 380万0,000円(税込) |
試乗日 | 2017年08月13日 |
グランドC4「ピカソ」という車名
ピカソと聞けば誰もが想像するのはかの有名な画家パブロ・ピカソだと思いますが、この車のロゴに使われているのは画家「ピカソ」の直筆のサインであり、ピカソ財団の許可を得て使用している由緒ある名前でもあります。wikiより拝借wikiパブロ・ピカソ |
同じサインが使われている |
外装
ぱっと見てまず驚かされたのが「デザインの独創性」。国産メーカーはこぞって同じようなフロントフェイスやサイドシルエットを目指すのに対して、「根本」から「シトロエン色」から始まるデザインだから、他のミニバンとの差別化を図るのには最適解だと僕は感じました。
フロント
フロント |
2つ目(フォグを入れれば3つ)のデザインとして「ヴォクシー」や「ヴェルファイア」、最近で言えば「セレナ」なども導入するライトデザインなのに「シトロエン」が手がけるとここまで「アート」になる。
ライト
ライトデザイン |
今回写真を撮る際に最もありがたかった「気遣い」がこの写真には現れていて、日中写真を撮る場合、外装で言えばライトの光り方、そして内装で言えばアンビエントライトなど、暗くなってからの写真で無いと反映されない部分を営業の方が気遣い点灯させていただきました。
ライトはこの用に点灯し、
ライトデザイン2 |
上はスモールライトとなっていて、夜間に一番初めに点灯するライトですね。
やはり夜に点灯させないと分かりづらいな・・・
サイド
サイド |
サイド2 |
Aピラーからリアエンドまでの「C」アーチ |
サイドで最も目立つ部分(今回の試乗車はしろ立った為控えめではあるが)やはり、シトロエンの「C」をイメージさせるアーチ。
こんな遊び心があり、ブランドイメージをしっかり彷彿させるデザインは日本では中々無いと思う。
リア
2つ目のライトはもちろんここにも「C」を彷彿させるデザインが盛り込まれる。
ピカソの直筆サインもやはりアートな車には映えており、ミニバンデザインの中で最も悩ましい「差別化」はこの1台で解決する。
ライト
しっかりと撮れてますね笑
できたらこの部分も「C」を意識させる点灯だったら、夜間でもアピールできるポイントだったのかな?と思いますね。
まとめ
「車は見た目」という男性にも
「車はおしゃれさ・かわいさ」という女性にも
ミニバンを選択しなければならない状況で、様々な思案をめぐらせているならば、このグランドC4ピカソは候補に入れても損ではない車だと思います。
内装
外装よりも驚かされたのが内装で、おしゃれでありながら国産ミニバンよりも遥かに使い勝手の良い機能性という、一見相反する性能を見事にミックスさせた内装。そして何よりも開放感と視界の良さは現時点で僕が試乗させていただいた車の中でダントツです。
フロント
写真では分かりづらいかもしれませんが、このミディアムクラスのミニバンなのにソフトパッドを使用していて(前席のみでゴルフやアクセラ程度ですが)これはかなりレアでおそらくこのクラスでソフトパッドを使用しているのは、エスクワイヤ、エスティマくらい。ノアには一切使用されておらずかなり羨ましく感じました。
シート
見た目もいいのですが、驚かされたのが「思ってた以上に柔らかい、のにホールド感もある」ということ。このデザインで着目して頂きたいのが座面と腰を預ける部分にすこしクビレがあり、この部分が腰のサポートをしてくれています。
ハンドル
やはりお洒落、そしてハンドルが思っているよりも小さく扱いやすいということ。
パドルシフト(今回は残念ながら試す場面がありませんでした。)やボタン類も小さいパーツでありながら扱いやすい物でした。
ミニバンに使用されるハンドルという感じではなく、むしろ少しスポーティな車を彷彿させるハンドルですね。
ペダル
吊り下げ式のペダルです。
スポーティなハンドルに対して少しさびしいように感じましたが後述する機能性や、安全装備など考えればこの部分は全然気にならなくなります。
コンソールパネル
写真はiphone7での撮影なので画質等の解決策は一眼レフなどで解決できるとは思うのですが、ここは目を瞑って頂きたい。
ですが、パネル類や、液晶などについても綺麗に纏められており、必要な場所に必要なものが収まっていて、エアコンなどの操作もすぐに出来ました(ほぼ直感で)
シフト周り
僕はこの部分を最も書きたかったのです。そうこのシフトの美しさ。
コンセプトとしての「芸術性」を最も顕著に表していると言っても過言では無く。
ここを発見した瞬間にシトロエン車が好きになりました。
まるで、これから何かを描き始めるペンのようなデザイン。
まさに「ペンを走らせる」ことで「発進」という、このお洒落さには感服です。
今まで様々な車を発進させましたが、演出そしてデザインの車は初めてでした。
リア
説明を追加 |
サードシートにもカップホルダーとスマホや本などを置くスペースを確保 |
リアシート天井に備わるルームランプはみなLEDとなる |
ドアにはカップホルダーが無く運転席、助手席の後ろにテーブルが装着される。 |
日差しをさえぎるシェードも備える、これだけでも車内の温度は大きく変わる |
サードシート、セカンドシートは床下に格納されるタイプで「フル」ではないがフラットに出来る。 |
パノラミックガラスルーフの開放感は素晴らしく、天気の良い日でも雨の日でも表情豊かに車内を彩る。 |
上級車種以外のミニバンは簡素になりがちな後部座席。
特に今回試乗させていただいたグランドC4ピカソの2列目真ん中のシートは格別。
上も前も邪魔するものなくスカッとしていて、ドライブも非常に楽しめると思います。
シート
2列目シート |
3列目シート |
2列目を少し前にすれば大人でも座れないことは無い(子供推奨に変わりは無いが) |
エアコンコンソール
左右のドア開口部に備わるコンソール。簡易ではあるが、あるに越したことは無い。 |
まとめ
リアの質感としてはかなり期待してもいいと僕は思いましたね。というのもベンチシートでは無く各個用意されたシートである為、ベンチシートに比べればパーソナルスペースとしては十分。
シートのすわり心地としてもよく出来ており、例えるならどっしりと座れるソファというより小ぶりながらしっとりと座れるデザイナーズチェアのようなすわり心地。
長時間座っても疲労感が少ないことは請け合いで、それは乗り心地の項に記載させていただきます。
乗り心地
最初にシートポジションを調節し、ミラーの確認。シートベルトを閉め、操作法を営業の方に確認する。
前述したペンのようなシフトに感動しつつ、操作する。「P」から「D」へ。
サイドブレーキを探すも電動となっており、操作は不要でアクセルを少し踏み込むと少し遅れて発進する。
最初に感じたのが、自分が思っているよりもアクセルを踏み込まないと進まなかったこと。
車のジャーナリストなら「リニア感に欠ける」などと評するかもしれないけれど、僕は素人なので、素人の意見として書かせていただくと、「上品」だと感じた。
それはパッと飛び出す化け物みたいな車にも試乗させていただいたりするけれど、シトロエン グランドC4ピカソはボディタイプからしてそのような俊足は必要なく、必要とされるパワーを必要なタイミングで出力するだけで良い。ミニバンでそんなに加速とかを求める必要ないしなあ、なんて思いながらディーラーから車道へ出る。
段差でのショックはやはり感じる、それでもサスペンションが「ノア」と違うからしっとりとしており、すぐに収束する。
そして、試乗コースの車もまばらな道で坂道を試す場面などではディーゼル特有のトルクフルな走りを体感させて頂いた、デチューンされたエンジンでシトロエンの上級ブランドで販売される「DS4」に搭載されるエンジンを「エコ」ながら「ちゃんと走る」仕様に変更されたと聞いていた為に走らないんじゃない?なんて考えていたのだけれど、必要十分な加速。
直線加速は思っていたよりも早かったが、やはり感じたのがロールの大きさとハンドリングのリニアさがバランスしていないこと。
というのも、僕が感じた「矛盾」みたいなもので、ハンドリングについて言えば、素直に曲がりたいと思ったところへハンドル曲げればリニアな反応だったのに、車体がそれに合っていない状況。と表現するしかない。
乗り心地については十分。十分というより十二分。
走りに関しては、僕のノアよりも楽しくドライブできることは間違いないです。
もし走りを求めるならグランドではなくC4、もしくはC4ピカソ(5人乗りモデル)がいいんじゃないかな?
静寂性
結構驚いたのがディーゼルなのに、発進してから低速に入るまで全然静かだったこと。これには驚かされたのだけれど、やはりどうしても音は入ってきますね。
不快だとは一切思わなかったんですけど、数日前にアテンザで感じた音とは又違う音の侵入でしたが共通して言えるのが、十分に遮音に気を使っていることです。
振動
振動については皆無、といううかロードノイズなどもあったから打ち消されていたのか「エンジン震えてやがる」とかは感じませんでした。室内空間はどうなのか?
本当に良くできた内装で、
例えば運転席の頭上にあるサンバイザーは後方へ移動することが出来て、開放感を得ることが出来るし、後部座席もコマンダーでサンルーフのシェードの開閉を行える素晴らしい仕様となっていました。
前席センターコンソールはカップホルダー、スマホ起き、小物入れなど収納も完備する。 |
そして驚くこと無かれ、センターコンソール部を取り外すことも出来るのだ。 |
USB、シガーソケットと1基ずつ備える。 |
ここにスマホを置くことで、オプションのナビゲーションを選ばなくとも「ナビ」として活躍させることが出来る(視点の移動には注意が必要です。) |
車内ミラーも備えており、子供の状況なども確認できる。 |
まとめ+一言
質感については国産ミニバンよりも上質です。そして、装備内容などを踏まえても価格勝負で十分以上に戦える装備とデザイン。
僕が友人にミニバンのオススメを聞かれれば間違いなくグランドC4ピカソをオススメします。
安全性
国内ミニバンと比較するのも失礼に当たるほどの充実した内容となっており、僕の愛車で歯が立ちませんでした。ソフト面
全車速追従機能があるクルーズコントロールが装備され、ドライバーを監視し、長時間の運転や車体のふらつきなどを検知し、これまたおしゃれな「コーヒーカップマーク」で休憩を促す機能。レーンキープアシスト、マツダでも搭載される標識を認識し、速度調整を促す機能などを搭載。書き出せばきりが無く、でも日本のミニバンでの搭載もあまり無い(ミディアムクラスではセレナくらいか)
ここまで戦略的、そして消費者として魅力的なパッケージは素晴らしいと僕は思うのです。
まとめ
安全性について、今一度確認されたい方は
となっているのでこちらでチェックし、最寄のディーラーで試乗し体感されることをオススメします。
まとめ
見積もり価格
僕が試乗させて頂いたグレードで見積もりを取っていただいた。
もちろん許可は頂いております。
頭金50万円
ボーナス10万円
で計算すると
35,600円となり、現実味のある金額に。
そして、僕の愛車「ノア」の支払いとほぼ同じなので、これには驚かされる。
ここまで装備が充実しているのにこの金額とは・・・・
シトロエンはこれを売って利益が出ているのか心配になる(大きなお世話であることはう重々承知しているが)
次期モデルサイクルまで
2013年にこの2代目モデルが販売され、2017年2月にマイナーチェンジを受けている為、しばらくはこのモデルで販売されるでしょう。ですが、このモデルで完成されてるんちゃうの!?というくらいクオリティが高いです。
競合車種
無い(価格と装備とデザインを総合的に評価すると)どんな人におすすめか?
子育て世代で、ミニバンが必要な家族向けですね。ミニバン走ってても楽しくないしと考える旦那さん、侮ること無かれ・・・
確かにカーブを強引に曲がることや、追い越しをゴリゴリ出来る車ではないけれど、少なくとも国産ミニバンよりも充実したミニバンライフではあると思います。
まずエクステリアが被らない。
インテリア質感高い。
普通のミニバン経験者からすれば非日常的な開放感。
これは特筆すべき点ですね。
試乗させて頂いたお店
シトロエン 枚方 様。試乗させていただきありがとうございました。
車が大好きな営業の方でしたので、様々なことを教えていただき、本当に勉強になりました。
次回はC3を試乗したいと考えておりますので、宜しくお願い申し上げます。
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