もともとは、屋根なしの完全オープンスタイル。ところが床の防水が全然ダメで、激しい雨が降ると完成直後から漏水が。1年が経過した時点で、階下の4カ所からの雨漏り発生で、応急処置的にベランダ全体を覆う大屋根を追加設置することになりました。その経緯を2年前に「ノー・モア・雨漏り」で詳しく書いております。
仕方なくの工事だった割には、屋根を掛けることで、雨漏りだけでなく強い日差しも遮ることになり、ベランダ自体がずっと居心地のいい場所に変身。ダンベル置いて簡易ジムにしたり、来客時には第二ダイニングとして、食事やお茶をしたり。典型的な結果オーライ。
そうなると、人間はだんだん贅沢になるもの。リラックスした時間を過ごす場所にしては、少々殺風景な感じで、急ごしらえのトタン屋根の天井がだんだん目障りになってきました。これは、他の部屋と同様、ちゃんと天井板を貼り、照明器具もそれなりのものを設置したい。
フィリピン人の家内には、十分きれいにできているのに、何もこれ以上お金を使う必要があるのか? と言われました。それでも、ずっと夢だったフィリピンの自宅。大げさに言うと、悔いを残したまま死にたくなかった。そこで、とうとう大工さんと電気屋さんに来てもらうことに。8月の1階浴室に続いて、今年(2017年)第二弾のリノベーション発動です。
大工さんは、新築時の中心メンバーだったアントニオ君。彼をリーダーとして、合計3人1週間で、人件費9,000ペソ(約2万円)の約束で工事が始まりました。
この3年で、田舎のネグロスでも工法は多少の進化があったらしい。以前は天井板の下地は角材だけだったのが、今回は、薄いアルミ板を加工したメタル・ファーリン(金属桟)を使用。軽いし加工しやすく値段も安い。何より腐食に強く、シロアリ被害の心配もありません。
天井板は、ハーディフレックス。日本では石膏ボードの商品名で知られている素材。いい加減な大工さんの場合、材料費を浮かせるためにベニヤ板を貼ることも。年中湿気の多いフィリピンで軒天井にベニヤを使ったりしたら、数ヶ月もしたらカビが生えて、煤けたように黒く変色してしまいます。我が家の周辺でも、そうなっている家がチラホラ。
アントニオは、さすがに市役所の仕事もしているだけあって、フィリピンの大工さんにしては、ずいぶんとしっかりしています。クライアントが不要の出費をしないようにと、安い建材や工法の提案もしてくれる。最近では、材料の購入も任せているほど。これができる人って、なかなか見つからないんですよ。
ただし、工数の見積もりはかなり甘いのが玉に瑕。結局2週間と少しかかって、工賃は5000ペソ追加の14,000ペソ(約3万円)。材料費が28,000ペソ(約6万円)の合計42,000ペソ(約9万円)となりました。やっぱり、ほぼ10万円仕事になってしまいましたね。それでも、30畳敷きほどの大屋根に天井板を貼って、目止めに塗装。雨樋も完備して、フィリピンにしてはという条件付ながら、出来上がりにはかなり満足。
そしてタイミング良く、もうすぐ私の誕生日。今年は、ここでパーティをしようと目論んでいます。さっそく折りたたみ式の、キャンプで使うようなテーブルも購入。嬉しがりの関西人気質丸出しで、いろいろと準備をしています。
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