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[試乗記]フェラーリ・カリフォルニアT。ハンドル握ってアクセル踏め。話はそっからだ。


暴れ馬を乗りこなすぞ!・・と考えていた時期が僕にもありました

[試乗記]フェラーリ・カリフォルニアT。ハンドル握ってアクセル踏め。話はそっからだ。

どうもフジモリ@CHIKOKUMAN0301です。

今回、Cornes 心斎橋 様にて「フェラーリ・カリフォルニアT」に試乗させて頂きました。

当初はCornes 本町 様にて現在行われている「Rolls-Royce Black Badge Full Lineup Fair」というイベントが開催されているからそちらをどうぞ!と聞いていたのでそっちへ行こうと思っていたのですが、手前になって、「Cornes 心斎橋」に来てくださいとご連絡があったので、フェラーリの方に向かいました。

到着し店内へ

フェラーリレッドもといイタリアンレッド

数台展示されているフェラーリ。

まず勉強になったのがフェラーリで展示されている車は全て「中古車」であること。

「新車」として販売されるのは、「オーナーがオーダーした世界に1台のフェラーリ」しか存在しないということ。

一般的なディーラーであれば展示してあっても、現金を用意すれば新車購入ができるんですが、フェラーリ購入にはプロセスと永い待ち時間が存在します、ここについては後述します。

話を戻して、やはりフェラーリほどの高級メーカーともなれば試乗する際にかなりのアンケートや収入源泉を出さねばならないのか?なんて想像を膨らませていたのですが、そんなことは無く、メール対応頂いた爽やかな男性のセールスさんに応対いただきました。

最初はフェラーリのお話(これは本当に勉強になりました)や自分が運営するブログで紹介しても良いか?などのお話ををして試乗へ



車名カリフォルニアT
グレード
駆動方式FR
トランスミッションコラムMTモード付きAT
型式
排気量3900ccターボ
最高出力412 kW (560 cv) @ 7500 rpm
最大トルク755 Nm (77 kgm) @ 4750 rpm
車両重量1730 kg
0-100加速3.6秒
競合車種ナシ
車両本体価格2450万円(税込)
試乗日2017年09月09日

さて、主要諸元を書きながら、「競合車種」という部分について非常に気に食わなかったので、このクラスの車を試乗する際にはナシにしようかと思います。

というのも僕はモータージャーナリストや自動車評論家でもないただの「車好きの少年」なんですね。
そんなやつがこのクラスの車に対して「カリフォルニアはランボルギーニのウラカンと・・・」などと語るにはあまりにも経験と知識不足であると思うし、そもそもこのクラスの車には競合という概念と言うのは存在しないんじゃないか?と思うんですね。

価格や排気量、気筒数、全長など確かに似通ってしまう部分があるにしても、DEFセグメント比較とはまた違った・・・違ったというよりも別次元の感覚の車ですから競合は存在せず、個性の特化した車として確立していると考えましたね。

今回は「フェラーリ・カリフォルニアT」の外装や内装についてゴチャゴチャと書かないようにします。

要点や何故こうなっているのか?などくらいであとは最小限で写真をお楽しみください。
又写真についても、展示車両(カリフォルニア)と試乗車両(カリフォルニアT)のものとなります。




外装

ポルトフィーノの発表二日前の試乗

走りたくてウズウズするデザイン、そしてオープンでありながら自動のハードトップ仕様というもう男の子が大好きな「スーパーカー」。

フロント


ライト

ライトの点灯を収めるカメラを誰か寄付してください

一応スモールライト点灯させているんですが、日中の為分かりづらいですね。

サイド

不釣合いだと感じさせるサイドマーカー

歴史を知れば納得し、好感度が上がる。

ここに「フェラーリ・カリフォルニアT」だけでなく
現行通常モデルで販売されているフェラーリには全て装着されているウィンカーランプについて
伝統的にフェラーリのサイドにはウィンカーランプがどのモデルにも共通してこのランプが装着されます。これは「フェラーリ・328GTS」(20年ほど前の車)正確な車種忘れちったのですが、昔から使用されているもので、フェラーリの伝統を受け継いだマーカーとなります。

確かに今見れば「あれっ?なんかここ古くない?」と感じるかもしれませんが、こういったヒストリーがあるのだと考えると不思議と「そっか、譲られへんものなんやなあ」と考えさせられますね。

リア

オープンも美しい、閉まっても美しい

まとめ

外装はやはりかっこいいし、「走る為の車」

そして「フェラーリは赤」所謂フェラーリレッドと言われるものは本当は「イタリアンレッド」であること、そしてフェラーリの企業カラーはイエローとなっています。

又、動画の開閉動画もアップロードしましたのでよければこちらもどうぞ。




内装

フロント

ブラウンの内装もグッド

触れる部分全てが革。上質な空間ですね。「非日常」を十分に味合わせてくれます。
この展示車両は中古車になるのですが、今から約8年前2009年登録車両とは思えない質感ですね。

シート


後部座席と呼んでいいのか?と思わされるシートですがこれはあくまでエマージェンシー用として備わっているという印象ですね。

ハンドル



上が展示車で下が試乗車となります。

オプションによって相当違いますね。
まずはステアリングのスイッチ類が展示車の場合すっきりとなっています。逆に試乗車は試乗を目的としているためあらゆることを試せるようにスイッチ類が用意されていますね。

ペダル




コンソールパネル


試乗車とはまた違った内装となっているのが印象的で(試乗車のこの部分とるの忘れてしまいましたが)「AUTO」 「LAUNCH」 「R」 の位置が全然違いますね。

年次改良が施されているので試乗車でももう少し手の届きやすいボタンレイアウトになります。

まとめ

展示車は内装が赤でしたのですが、これがかなり走りを意識させるきっかけになりますね。又「非日常」を演出するのにも視覚効果が大きく「今から走るぞ!!!」といつも穏やかな運転を心がけるミニバンユーザーの僕ですら燃え滾らされたのですから、これは大事な部分ですね。

乗り心地、走り心地

僕は大きく勘違いしていて、セールスの方にも「イメージ」として話させていただいのだけれど、フェラーリに対するイメージが「かなり凶暴で乗り心地はガチガチで、ハンドリングも指一本分動かせば遊びも無く移動し、アクセスワークを誤れば追突してしまう」

そんなイメージを持って試乗へと出かけたわけです。

まずはセールスの方に運転のレクチャーがてら、運転して頂き僕が助手席(人生初の左ハンドル車)のためいつものように右のドアを空け乗車。

内装の質感はもちろん、全面はほぼ赤で統一されており、「やっぱ情熱の赤やわ」と思わされましたね。

ある程度ハンドルやボタン操作などを教えていただきながら、発進です。

まずはお店を出てから気付いたこととしては、乗り心地とエンジンについて言えばかなりジェントル。

僕の想像していた「相当にスパルタンなゴツゴツとした足回り」というわけではなく、ショックを見事に吸収し、そして、車内への不快感な振動など感じませんでした。

エンジン音についても低音で、「速い車」というイメージからかけ離れていましたね。

(あれ?なんやろ、この車意外と大人しいんかな?)

と思いつつ、セールスの方と談笑していると

セールス「イベントもやってますし、ロールスロイス見ていきませんか?」と粋なご提案。

僕「見てみたいです!」

と快諾し、すぐそばにあるCornes 本町へ。

「最初ここに来ようとしてたんか・・・・」と絶望を覚えるほどの敷居の高さ。

金額的に考えればフェラーリと同等なのに、この敷居の高さは明らかに差をつけていますね、もちろんブランディングなので「本当に限られたモノにしか開けられない重すぎる扉」と言った感じ(これは貶めているのではなくブランディングだからそれはそれと考えています)

入り口を抜けるまで、強いて言うならフェラーリのセールスの方が「僕も一緒に居ますから」の一声を頂くまで心の中は

(ひょええええ)しかありませんでした。

この「僕が一緒にいますから」には相当救われましたね、そして惚れそうでした。

脱線してしまいましたが、ロールスロイスは新しく「ブラックバッジ」装着した「ドーン」「レイス」という2ドアとオープンモデル(ソフトトップ)の車種のお披露目イベントで。

スピリットオブエクスタシー ブラックバッジ


スピリットオブエクスタシー

個人的にあまり納得いかないデザイン。

BMW仕込かと思いきや、なんやねんこのラグジュアリー

「パパ、天井お星様がいっぱいだよぉ」と声が聞こえそうなアンビエント

何もかもがビッグサイズ

キャリバーにもしっかりロールスロイス

フロントの存在感が半端や無い。

ブラックバッジ仕様にはホイールの一部にカーボン素材が仕様される

RR リーガロイヤルといいロールスロイスといいRRは何か高級さを感じさせられる。

このように写真もiPhoneの「カシャーンカシャーン」があまりにも響き渡る為、さすがにこの程度に留めておきました。


さて、国文太一似のフェラーリセールスの方とロールスロイスを一通り見させていただいてからもう一度試乗へ。

一度店舗に戻ってから交代しましょうとの事で店舗へ戻る道中のことです。

「ここが唯一踏める道でしてね」

坂道をゆっくりと走るセールスさん。

AUTOからマニュアル(パドルシフト)へ

後続車、先行車が見えなくなり、「では、いきます。」

僕「お願いします」

『まあ、ゆうても結構ジェントr』

ドンッと体がシートに叩きつけられ、勇ましすぎるエンジン音が鼓膜を揺らす。

オープンで走行していたが風が車内を荒らすことは無く(本当によく計算されてる)僕の右横を途轍もない風きり音が後方へ流れていく。

体はシートに張り付いたまま動こうとしない、というか動かせない。

『さっきまでのジェントルどこやねん!!』

ハンドルに内臓される500回転の倍数で点灯するランプが現在の回転数を示し、マックスまで溜まる前に(確か5つか6つ?)パドルでシフトアップし、更に加速。

時間にすればおそらく「3秒未満」。

つまり、制限速度内ですが加速力は僕が経験した中で例えるなら、「飛行機」

もう「飛行機の離陸」を想像させるほど、むしろオープンだからもっと強烈に感じましたが。

そして、セールスの方が制限速度内とは言えまあまあな速度で信号待ちする車へ向かう。

「ブレーキがカーボンセラミックなのでかなり効きます、何かに捕まっておいてください。」と爽やかに男前がそう言うものだから、僕はドアハンドルをしっかり握り(なんやったんやろ?あの加速死ぬかと思った、ってかもう50mないけどこの速度で信号待ちの車大じょうb)

とてつもない高音が鳴り響き停車

が、速度から考えたら制動距離が短すぎる!!!

そして「何かに捕まっておけ」と言っていたのに、あまりショックが無く。車内はそこまでの揺れを感じなかった。確かに体は前へ向かったのに、制動する距離と時間が短かったからか体の位置のズレが少なかった。シートの出来も素晴らしいと思うけれど、それだけじゃない、ブレーキの効き、ショックの逃がし方、ボディ剛性が桁違いでした。

ブレーキ音が鳴り響いたので、周りのドライバーはこっちに注目(ちょっと恥ずかしい)

僕「加速とブレーキ、、、なんか車の性格おもいきり変わりましたよね?」

セールス「そうですね。制限速度内に留めておく方が難しいですね。気がついたら・・・というオーナー様も多くて最初は燃費を気にされていたオーナー様が『こんなん踏んでしまうね』と笑顔で話されていましたので、そういった魔性の魅力がこの車に詰まっていますね。」

僕「なるほど、気難しそうな顔してる企業の経営者がフェラーリ乗ってるときめっちゃ子供みたいな顔になっている理由がやっと分かりました。」

セールス「ですよね、40代50代の男の人が運転しながらワクワクで笑顔になる、フェラーリの魅力はそこにあるんです」

談笑していると、店舗に到着し、交代。

人生初の左ハンドルにワクワクしつつ、もう一度確認のレクチャーと「左ハンドル入門講座」

セールス「左ハンドルは慣れたら余裕です。まずは車を左に寄せることを意識してください。なんなら左ベタベタくらいを意識して運転してもらったら、右は僕がしっかり見ておきます」と男前が言うものだから、一生懸命に聞いて、いざ出発。


ハンドル右下の赤いセレクトトッチで「走行モード」切り替え。

僕は万が一があってはならないから「ノーマル」で走行を始めました。

セールスの方曰く「これでドリフト走行はプロでも無理」とのこと。

僕はしませんし出来ませんけど、それを聞いて一安心し、ブレーキから足を離すと動き・・・出さない。

というのも、

2016年05月04日更新自動車の役立つ知識(325) DCTの意味と仕組みとは?デュアルクラッチトランスミッションのメリットと欠点まで解説

を読んで頂くと分かりやすいのですが、DCT(デュアルクラッチトランスミッション)を採用しているため、クリープ現象が発生せず、まず1速に入っている状態でアクセルワークで微調整が必要なんです。

これはまた勉強になりましたね。

さて、アクセルを踏み込んでいくと最初に感じたジェントルな一面を見せられます、まあ確かに低速で野獣出てこられても、という感じではあるのですが。

意外と大きくは感じなかったサイズ、というのも全幅1910と想像していたよりも大きくなかったこと、基本的には幹線道路を走ることが起因して「でかすぎる」と思う場面には出くわしませんね。

ゆっくりと走行、右折、左折をいつもの倍の時間をかけて進んでいきます。

やはり左ハンドルはオープン状態じゃないと右後方の視界確認が本当に難しくて、一度停車して確認しないと怖いんです。

車の位置を左に意識しつつも普段の速度がでてくると、エンジン音や加速感(まだジェントル)を楽しんでいると右に寄ってしまっているんですね。


やっとこさ、「踏めるんです」坂に到着。

※もちろん制限速度内ですよ!

前後の車の存在が消えてから、ほぼ停車状態から「ベタ踏みしてみます」と宣告し、いざ。

自分で踏んでいながらもシートに叩きつけられる体、しかし、ハンドルを見ればもうランプは最大まで光っているから右パドルを引いてシフトアップ、更に加速。

そして気付けば制限速度を超えかけるも一番左の車線を走っていたのですが、突然真ん中車線の「マツダ ロードスター」が左へ車線変更してきたので急ブレーキをかけながら真ん中車線へ。

そこそこの速度で走っていて、ギリギリで車線変更をされても全く恐怖を感じなかった。むしろ、僕のそのときの感情は「幸せ」の一言で片付けられると思う。

さすがにブレーキは怖かったので試せなかったけれど、ブレーキもじんわりと効くタイプ(遊びが大目)ではなく踏めば(望めば)しっかりと効いていくタイプ。

そして、来た道を戻るような形で例の坂へ、今度はまわりに全く車がいなくなってからもトロトロと進み、坂道での加速も試すがもはや関係ないですね。

ハンドル握れば望む方向へ曲がり、アクセル踏めば望む速度まで加速し、ブレーキを踏めば望む位置で停車する。

車の基本原則であることに至極忠実であり、それを極めたマシンなんじゃないのかな?

フェラーリがどうして世界で愛されるのか?を理解できた一日でありました。

まとめ

例えば後述する見積もり価格はあくまでも「カリフォルニアT」のものであり、新車で「カリフォルニアT」はもう製造せず、「PORTOFINO」が発表されました。


後継機との比較としての試乗だったのですが、カリフォルニアがあまりにもすごすぎて、どうすればこんな車を越えることが出来るのか?不思議で仕方がないです。

初めてのフェラーリ、そして左ハンドル、DCT、3000cc以上の排気量のエンジン。
パドルで操作するハンドルATがおまけ、など。ここまで一気に初体験を奪われるのは爽快で新たな世界を見させてくれる車がある生活を思い浮かべてしまいますね。
いや、本当に欲しいですね。「ある計画」が上手くいけばいいなと一人で考えています。

見積もり価格


すみません、金額とか載せていいか確認出来次第載せます。

ただ新型の「PORTOFINO」に関してのざっくりとした車両本体価格についてはお聞きできました。

2450万円+5%「程度」と言う風にお伺いしました。

なんか金額的に家買うテンションだ。

どんな人におすすめか?

いろんな人にオススメしたい。
触れて見てもらいたい。

スーパーカーに憧れた世代であろう僕のブログの読者層の方々にも触れて見てもらいたいです。
そして、僕ら平成生まれの人にも。

だって潜在的に触ってみたくないですか?
運転してみたくないですか
アクセル踏んでみたくないですか?
僕は踏んでみたいし所有してみたいですね。

金が無いから乗れないだとか、宝くじが当たったらだとか、そんな考えだから乗れないと僕は考えています。

「じゃあお前乗れよ」ってのは、もうちょいお待ちください。

2年くらいで乗れるようにします。

試乗させていただいたお店



フェラーリ・カリフォルニアT」試乗で得たものは様々あって、それは今後僕の中に生きてくるものばかり。

そして、購入に関しても非常に興味深い支払い条件などを提示頂いたり、と実際に足を踏み入れないと得られないこと、そして憧れだけで自分には縁が無い、分を弁えていないなど、「買えない」「挑戦しない」言い訳ばかりを並べ立て、その一歩を踏み出せなかった僕に勇気を下さった僕が勝手に「師匠」と呼んでいるLife in the FAST LANE.の運営者様、そして、担当下さった男前のセールス様にこの場にて深くお礼申し上げます。

買いに来ます。




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