最近のVW、すっかり先進的かつ高級路線まっしぐらに思えるわけですが。
本国で既に発売されているアルテオンが、もはやその象徴というか何というか。
身内であるアウディを喰らうというか、VWからアウディへの刺客のように思えてなりません。
まずは、動画でもチェックしましょうか。
VWのこれまでのイメージ(先入観や固定観念)を取り除けば、少なくとも大衆車には見えず、高そうな車だな~って印象があります。
そんなわけで、実際に本国のコンフィギュレーターでざっくりと金額を出してみました。
(google翻訳したままなので日本語が何か変w)
Rラインの2.0TSI 4MOTIONにほぼほぼフル装備に近いくらい付けたところ、61.000ユーロ超え。
1ユーロ=130円とすると、800万弱。。←VAT抜いても本体価格660万円(消費税込みだと710万円相当)のはずです。
・・・計算間違ってませんよね(笑)
ちなみに付けた装備・オプション類は、こんな感じです。
運転支援システムも充実しています。
- ACC(アダプティブクルーズコントロール)は、ナビゲーションとの連動による予測機能付きでスムーズかつ省燃費に貢献。
- アクティブ・ライティング・システムは、LEDヘッドライトがカメラで自動制御されてマトリクスLED的な動きにかなり近くなったっぽい。
- エマージェンシーアシストは、運転手が気を失ったりしたときにシステムが運転支援機能フル活用で道路脇に自動停車。(これはパサートにも付いているはずだけど、日本では未導入だったかな?間違ってたら教えてください。)
- 乗員予防保護システムは、ESCの作動状況や後続車の接近速度などから自動で窓を閉めてシートベルトのプリテンショナーが働き、後続車に対してハザード点灯で警告する。
値段も機能もデザインも、なんか本当に高級車。
というか、A5スポーツバックとガチで競合じゃないっすか。
ちなみにそんなA5SBですが。
2.0 TFSI quattro sport S tronicで、有償カラー(グレイシアホワイト)、Sラインスポーツpkg、プライバシーガラス、バーチャルコックピット、セーフティパッケージ、HUDまで付けて総額788万円ほど。
もちろん、日本国内での価格です(2017/6/5現在)。
なかなかの金額ですが、A4も同じような仕様でそれくらいになることを考えると、A5SBはいくらかお得感があるように思えるから不思議なもんです(笑)
それにしてもアルテオンもA5SBも、ビビるほどオプションが高いですね。
アルテオンは11.200ユーロ(145万円くらい)、A5SBは101万円となります。
アルテオンに関しては本国仕様なので標準装備が最小限の状態というのもありますが、それにしてもVWグループのオプション商法はちょっと価格設定がエグイですね。
そうそう。
スペック関係も比較しておきましょう。(…すべて欧州公称値です。)
【アルテオン 2.0TSI 4MOTION】
- サイズ・・・L4862×W1872×H1450mm、WB2837mm
- エンジンスペック・・・280PS@5600-6500rpm, 350Nm@1700-5600rpm
- 0-100km加速・・・5.6秒
- 燃費性能(欧州複合)・・・7.3L /100km(13.7km /L)
【A5スポーツバック 2.0TFSI quattro sport】
- サイズ・・・L4732×W1844×H1387mm、WB2824mm
- エンジンスペック・・・252PS@5000-6000rpm, 370Nm@1600-4500rpm
- 0-100km加速・・・6.0秒
- 燃費性能(欧州複合)・・・6.5L /100km(15.4km /L)
こうやって見ると、スペック的にもガッツリ競合していますね(笑)
そんなこんなで競合する、アルテオンとA5SB。
ただしこの2台には、決定的な違いがあるんですよね。
そう、プラットフォームが違うわけです。
アルテオンの方のプラットフォームはというと、MQB。
いわゆるエンジン横置きのFFベース、4MOTIONでもハルデックスカップリングによるもので基本はFWDとなるものです。
その一方でアウディA5SBはMLBで、エンジン縦置き型。
一応FFベースとされていますが、クワトロが前提のFFベース故にエンジン縦置き型。
クワトロは40:60がデフォルト(のはず)ですので、FFベースとは言っても理論上、後輪駆動に近い要素を持っています。
何が言いたいのかというと、MQBとMLBのドライビングフィールや乗り心地的なそれは今時ほとんど差が無くなってきているとは思いますが、それらエンジンの置き方が車格の違いと思っている方が案外いるのも事実。
まして、価格的にもなかなか近いものがありますので、そうなるとどうなるのかな?って気もしなくもなく。
また、アルテオンにV6搭載の噂があるわけですが、VWには狭角V6があるので実現性はそれなりにあると思われ、実現した暁にはS5SBとも競合してしまいそうな気がします。
いずれにしても、身内で潰し合いをしているようにしか見えない、ここ最近のVWとアウディ。
それとも何か、VWがドイツ御三家入りして、アウディはもう一段上のマセラティとかベントレー当たりのポジションでも狙っているんですかね?
でもそうすると、Q2とか何なの?ってますますわけ分かりません。
まあ、そんなこんなでVWとアウディがよく分からんってお話でした。
んでは!
【追記@2017/10/18 18:18】
遂に日本に上陸しましたね~、アルテオン。
Beste Derさんの投稿 2017年12月26日(火)
入ったグレードは、2.0TSI 4MOTION (280PS/350Nm)とまさかのハイグレード。
というか、この記事でネタにしたグレードですね。
しかも付けられた装備は、この記事でコンフィグレーションしたのとほとんど同じでは?
そう考えると、2.0TSI 4MOTIONが549万円、それよりもさらに装備を充実させた2.0TSI 4MOTION Advanceが599万円ってバーゲンプライスですね。
これ、為替レートでいうと1ユーロ=100円を切らないと実現しない価格で―VAT抜いて考えても1ユーロ=110円じゃないと無理―、現在の1ユーロ=130円から見ると考えられないくらい安い価格設定です。
う~ん、VWJの気合の入れようが分かる反面、どこでコストを削っているかかえって不安になりますね。。
それとも本国では、これくらい値引きしちゃうとか?(←たぶんそれはない)
そう考えると、輸入車の鉄則『初期ロットは様子見』とすることが、より賢明なモデルなのかもしれませんね。
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