最近の商品高もあり、株などのペーパー資産から商品などの実物資産にシフトしているらしい。
一般的にペーパー資産とは現金や預貯金、株券、国債などの有価証券類で、実物資産とは不動産や商品等を言います。
ロバートキヨサキやジムロジャースも商品一押しだし、やっぱりペーパー資産なんてしょせんバブル、ちょっと経済が混乱したらすぐ紙切れになるものなんじゃないの?と思いがちですが、私は株は単なる紙切れでなく、思ったよりはずっと価値があるものだと思います。
私個人は実物資産とは、ものすごく極端な話「もしも世界中の紙幣が紙くずになった時、米や小麦を作っている人が交換に応じてくれる価値」と思っています。
ところで、現代社会は豊かです。寒い日や天気の悪い日でも移動はクルマで快適に行えますし、世界中で起きたこともネットやテレビで手に取るように知ることができます。
一度このような環境に慣れてしまったら、もう以前の環境には戻れないものと思います。
すると、もしも世界中の紙幣が紙くずになったとしても、やはり米や小麦を作っている人達は、これらのモノとそれに関連する全てのモノを生み出せるチーム(企業)を必要とするはず。従って、そのチームのオーナー権を分割した証=株には価値があると思うのです。
このように、株という「チームが持つ価値」は、目で見えないために「実物資産」とは言えずに、ペーパーと言われていると思いますが、語感とは裏腹になかなか価値のあるものだと思います。
これを証明するひとつ具体的な事例を挙げます。
日本が過去に直面したオイルショック時には「もう日本は終わりではないか、もう明日から日本人はみんな橋の下で暮らすことになるんじゃないかしら?」という超悲観的見方が多勢を占めたそうです。
原料コストの急上昇により、製品価格が大幅に上がり、消費が極端に縮小するんじゃないか、そして輸出国として経済成長を続けてきた日本経済は終わりではないか、という理屈だったそうです。
ところが実際に起きたことは、石油産油国を含む諸外国の人々は、コスト高のためにやむなく上昇した価格の商品を買ってくれたのです。つまり、自分で吊り上げた素材価格で高くなった商品を自分で買っていたということになります。
結局ふたを開けたら、アラブの王様もその他の人も日本のクルマやエレクトロニクス商品が欲しかったわけです。
これをQ先生は以前に「壁打ちテニス」と例えられていましたが、強く打てば自分に強く跳ね返って来るアレと同じです。
つまり、人々が本当に求めるサービスやモノを生み出せる「ホンモノチーム」の株であるかぎり、ペーパーとは言ってもそんなに心配は要らないような気がします。
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