とある調査によると、1億円以上の宝くじを当てた人の95%が、5年後までに資産ゼロまたは元の資産状況に戻っていたそうです。
逆に、一度億万長者になったがその後失敗して破産した人は、95%が5年以内にまた億万長者に戻っていたそうです。
お金ちゃんは、自分のにふさわしくない器の主人だと判断するとサイナラして、器の大きな人のところに歩いて行く癖があるんですかね。まるで生き物みたいに。
これで分るのは、資産を築くには収入を増やすだけではダメで、自分の器も大きくする必要がある、ということです。どちらか片方ではダメなのですね。
言われてみれば滝に水を汲みに行っても器がコップではロクに貯まらないに決まってるわけで、当然と言えば当然です。
では器を大きくするにはどうしたらいいのか、ということの前に、そもそも(資産についての)器の大きさとは何かということを考えると
「どんなに額が大きくなっても、同じメンタルコストで自分の資産のうち一定割合を投資できるか」
ということに尽きると思います。
なぜなら、仮に1年で100万円貯められる人がいるとしたら、資産の増加は1年目→2年目は100万円→200万円となり100%増加ですが、20年目→21年目では2000万円→2100万円となり5%しか増えません。
このように、貯金だけでは資産が増えるほど増加率は減るために1億にも届かないうちに資産は頭打ちになるので、10億も資産を築こうと思ったら持てる資産を全て投資や事業に突っ込んでも平気な器を持つことが不可欠になります。
この器を持たない人がいきなり宝くじで高額当選しても、次第に使うお金が増えていき資産は減る一方ですから、数年後に元の木阿弥に戻る確率が高いのも納得です。
しかし、生まれつき器の大きいQ先生やBNF氏は別にして、これが難しい。
普通の人は、1年働いて貯めた全財産100万円を投資に全額突っ込むことは出来ても、20年働いて貯めた2000万円を急に”全額投資”できるかといったら、まずムリでしょう。
この資産を築くのに費やした20年の労苦に対する”メンタルアカウンティング”により、同じ”全額投資”でもメンタルコストが全然違うからです。
そのため、膨大な資産を築こうと思ったら、これを克服する必要があるのですが・・・世の投資本では相場で勝つための指南本は多いのですが、自分の器を大きくするための啓発本というのはあまりお目にかかりません。
そのため、これは経験から習得するしかないのがつらいところですが、自分が投資を続けて一つ有効だと思ったのは「価値に対して投資をする」という考え方です。
これがなぜいいかといいますと、例えばスーパーで、普段1本198円で売っている1.5㍑のペットボトルが大安売りで98円で売ってたら迷わず買うと思います。
しかし株式市場では、普段1000円で売っている株が大安売りで800円になると、驚くことに多くの人は自分も店側に回って売り始めるのです。
これは、ペットボトルの場合は普段から1本198円の価値があると知っているので即座に正しい判断が出来るのですが、暴落時に株を安売り(損切り)するような人は価格しか見ておらず、自分が買ってた株の価値をまったく把握していなかったため恐怖に負けてしまうのです。
しかし「価値に対して投資をする」という考え方で買った株の場合、自分の株の価値がある程度分っているため、このような状況下でもそれほど大きな「恐怖」と「メンタルコスト」が発生しません。
その結果、投資額が大きくなって、一時的に大きな評価損を抱えても 折れることなく投資を継続できます。つまり、器が大きい人と結果的ですが同じ行動になります。
もちろん、それでも投資ですから失敗することはあります。場合によっては価値自体が下落している時もあります。
そんな時は20年働いて貯めた2000万円が本当にパーになるかもしれません。
しかし、冒頭の調査例のように器が大きければ復帰の可能性は高いのです。
ですから、器を大きくするチャレンジの方を優先したほうがいいんじゃない?と私は思います。
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