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今回は先日に書いた売り時の記事の補足です。

長期投資の”長期”とは具体的にどの位の期間ホールドすることでしょうか。3年でしょうか?それとも10年?
実は、自分はこの問いはピントはずれだと思います。なぜなら自分は長期投資の”長期”とはホールドする期間のことではなく
「お、この会社!これは5年後には利益2倍行くんじゃね!?(^ω^)それなら今は買いだー!」
という感じで、”長期”経過後のその会社の姿に思いを馳せて買うことだと思っているからです。

ところで、株とは常に思っても無いことが起こります。
こうして腰を入れて買ったつもりなのに、嬉しい誤算で買った途端にあれよあれよと爆騰して3ヶ月で2倍になってしまうこともあります。この場合はどうしたら良いのでしょうか。

これは、サクッと売って全然問題ないと思います。
だって5年後に2倍になると思って買った株が、5年どころか3ヶ月で2倍になったのだから、自分にとっては何も不都合ありません。自分が買ったときに想像した姿に(株価だけは)早くなったのだから、言わば”完勝”です。

そもそも株というのは4年で2倍になったら相当すごい成績なのです。だから3ヶ月で2倍といったら、これはもう、とんでもないホームランディールなのです。そりゃー誰だって売ります。

ただし、もし「この会社の利益は今の10倍になる!」と思って買ったなら、2倍くらいで慌てて売るのはチキンだと思います。たとえ現時点の株価が足元の業績で見た場合に割高であってもです。

ひとつ例を挙げると、リチウムイオン電池の中国トップメーカーのBYDという会社がありますが、最近ココの株価が暴騰し、現在PER60倍にもなってしまいました。指標から言えば明らかに割高です。

しかしBYDの現在の時価総額は2200億円程度であり、もしBYDがこの先、中国の電気自動車のリーディングカンパニーになると思って買ったなら、その予想が当たったときは利益3000億円、時価総額だと3兆円は行くと思われます。
すると適正株価は今の10倍以上になるので、ここで売るのはチキンであると言えます。
もっともその目論見が単なる期待先行で、BYDがこの先、ただの携帯電話用電池メーカーどまりで終わったなら、正しかったのはチキンの方だったことになりますあせる

まあ、それは未来のことなので誰にもわかりませんが、要するに長期投資とは、その会社の数年先の姿を予想して買うという投資だと思うので
「長期投資といいながら3ヶ月で売るなんてギャンブルだ!絶対数年間は持たなきゃいけないんだ!」
ということは全然無く、自分が”長期”経過後のその会社の姿に思いを馳せて買ったなら、例え翌日売ったとしても、それは長期投資だと思います。
つまり、買った時に決まるということです。

もっとも実際にはこんな暴騰を見ることはあまりなく、大抵はゆらりゆらりと揺られながら目標株価に近づいていくことが多いので、先日書いた株の売り時の記事のような行動になることのほうが多いと思います。

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