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我が家はいま“プチ改装”のまっただなかである。
もともと5年前にマンションを買ったとき、
頭金やらなんやかやで資金を使い尽くし、
(もともとぼくには貯金が一銭もなかった…)
内装や家財道具までは目がいき届かなかった。
それが5年経って、
当時買ったソファが、
表面は擦り切れ、クッションはへしゃげ、
買い直さなければならなくなったところから
“プチ改装”計画が始動したのである。
ソファを買い替えた妻は、
今度は部屋の照明を一新したいと言い出した。
なにせ我が家には専属の「匠」がいるので、
(妻の妹の亭主は気鋭の建築家である)
図々しく頼み込んで
リビングの照明をデザインしてもらったわけだ。

さすがにプロのデザインとあって、
テレビの陰に照明を設置して壁を照らし出し、間接照明の効果を活かそうなどは見事なものだ。
しかし、照明がいいものになりそうだとなると、
今度は他の家財のデザインに一貫性がないのが気になり始める。
オーディオ好きのぼくはテレビの横に「yoshii 9」という筒型のスピーカーを設置していたのだが、
その武骨なデザインが部屋に合わないと妻のブーイングが激しくなった。
そこで、改めて黒いピアノ塗装のトールボーイ型スピーカー「DALI Tower」を購入することにして、
新宿ヨドバシカメラで「価格.com」の情報をちらつかせながら値切りに値切って買ったのがきょう届いた。
写真でテレビの傍らに設置してあるのがそれで、確かに部屋の雰囲気にとてもマッチしているようだ。

いままで使っていたyoshii 9はアンプ一体型のスピーカーだったので、今度は別途アンプが必要になる。
そこで釧路の自宅で使っていたAccuphaseのe406を東京に持ってきて使うことにした。
(ついでにCDプレイヤーも釧路で使っていたmarantzを一緒に送った。)
e406はもう15年も前のアンプだが、当時38万円くらいしたもので、
こーゆーことに金を使っていたから貯金がまるでなかったというオチになるのだが…(汗)。

DALIはデンマーク製のスピーカーで、デザインは如何にも北欧らしい洗練されたものだ。
肝心の音は、徒にhi-fiを追求せず、音楽の芯をがっちり掴んで伝えるというタイプ。
大好きだったALTECや釧路で鳴らしているTANNOYとも一脈通じる、ぼく好みのスピーカーである。
Accuphaseのアンプの色づけを排した端正さとは、性格が違うだけに、却って相性がよさそうな気がする。
まだまだエージングはこれからなのだが、
我が家で酒を飲む愉しみがちょっとばかり増えた気がする。
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