オバマの大統領選勝利に大きな役割を果たしたというので話題になり、最近は鳩山首相も始めている。
ぼくは他人が何をしていようが興味がないし、
ぼくがしていることに興味を持つヤツもいないだろうと、ほとんど関心を持たずにきた。
しかし、まぁ、番組の宣伝にでも使えればというスケベ心が働いて、元日から始めてみたのだが…
これが予想に反して実に面白く、いまではすっかりハマってしまっている。
今年になって始めたという人間がぼくのネット仲間にも何人かいるが、
どうもかなりの人がtwitterに雪崩を打っているらしく、今夜は回線が混みあって繋がりにくくなっていた。
ぼくが予想していなかった面白さは、
「いま○○している」に留まらない情報の豊かさ、そして驚くべき早さである。
大好きだった浅川マキの死を知ったのも、twitterで仲間が流してくれた情報だった。
きょうの午後には、東京朝日新聞編集局からの情報として、
中国遼寧省(渤海)の大寒波のため、
流氷(という表現はどうかと思うが…)で人口3200人の島が孤立したというニュースが入ってきた。
しかし、何よりエキサイティングなことは、政治の動きが生中継並みのスピード感で入ってくることだ。
民主党政権になって、政治家の記者会見にフリーのジャーナリストの出席が認められるようになった。
彼らが記者会見や周辺取材の内容をtwitterを使ってその場から発信しているのである。
情報の鮮度が抜群なのはもちろんだが、
記者クラブに属する大手メディアの記者たちが伝えないニュースが含まれていることが大きい。
ぼくもメディア内部にいる人間だが、
政治の動きについては記者が調べて“濾過”したニュースしか知り得ない立場なので、これは新鮮だった。
例えば、きのうのことである。
原口総務大臣がマスメディアのクロスオーナーシップを禁止する方針を表明した。
クロスオーナーシップとは、
例えば読売が日テレ、日経がテレビ東京の経営権を握ることで、
フジサンケイ・グループの場合は、逆にフジテレビが産経新聞を実質的に支配しているはずだ。
こうした新聞・テレビの一体経営を、報道の多様性を確保するために禁止しようというものである。
これはマス・メディアの既得権益に真っ向から手を突っ込もうというもので、
中央のみならず、地方には新聞とテレビを一手に握る地域ボスがひしめいているから、
本気でやろうと思えば大変な大改革である。
このニュースを大手メディアはほとんど伝えなかったようで、
twitterをやっていなければ、ぼくも知ることはなかっただろう。
もっとも、この大臣発言の背景には、
小沢献金問題に関して検察からのリークを垂れ流す大手メディアへの牽制の意味もあるはずで、
その意図を読み取ったメディア側があえて黙殺したという側面があるのかもしれない。
しかし、原口総務相の真意がどうあれ、
いやしくも大臣が公式に表明した重要な政策が
メディアによってほとんど黙殺されるという状況は奇異だといわざるを得ない。
ちなみに、原口さんも朝から晩まで積極的にtwitterで発言しており、
この問題に関しては、
「既得権を壊すべきと言っている組織も自分たちにメスが入ろうとすると、たちまち牙を剥き出しに?」と
かなり辛口のコメントを残している。
鳩山首相のtwitterは、どうせ大したことはつぶやいてないだろうと思ってフォローしていないが、
もしこの人が始めたら必ず読んでみたいと思うのは渦中の小沢一郎民主党幹事長で、
小沢サンが「検察の事情聴取を受けてる、なう」とか、
「検察の野郎ども、俺に逆らって後でどうなるか見ていろ」とかつぶやいてたら、これは面白いだろう。
妄想はともかく、NHKの広報局にも公式twitterがあり、
NHKらしくない、ちょっとオフビートなささやきを繰り返していることから、
「かわいい〜」というので人気を集めているようだ。
今朝は「朝からアイスを2つ食べると、ちょっとお腹が痛くなるって、皆さんご存知でしたか?」などと
トボケたことを書いて反響が殺到していたようだ。
担当者は一名のようだが(たぶん、中高年の男性、のような気がする…?)、
NHKのイメージアップに貢献したという意味では放送記念日に表彰されてもいいのではないか。
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