単身赴任だから、
冷蔵庫、洗濯機、TV、ベッド、テーブル等の大物のほかは、
段ボール箱が8個ほどあるだけで一時間ほどですべて終わった。
もっとも、仙台に着いて、
ベッドを組み立てたり、TVを配線したり、
箱を開けて中身を整理したりする手間はかなり大変だろうな…。
「あなたがいなくなるとせいせいする」と憎まれ口を叩いていた妻は、
実際に出立が近くなったら「淋しくなるよォ〜」と半べそをかいている。
愛い奴、愛い奴…というわけで、今夜は一緒にイタリアン。
(もっとも、妻の奢りであるw)
店は池尻大橋にある「オステリア・イルドラゴ」。
いつも夫婦の“デート”に使っている店で、
ときには大学生の息子を連れて来たりもする。
通い始めて一年半くらいになるだろうか。
最近、「ワインに凝っている」と恐ろしいことをいう妻の希望で、
イタリア(シチリア)、スペイン、ポルトガルなどの料理店をめぐったが、
ここが一番おいしくて落ち着くね…というのが夫婦の共通見解である。
若いご夫婦が二人でやっている小さな店で、
奥さんのサービスが親切かつアットホームで、居心地がいい。
ぼくらが食べるのはいつも決まっていて、
まず前菜の盛り合わせ(おいしくて値段的にもお得!)、
それからご主人の手打ちパスタを二種類、
メインは岩手県産いわい鶏の鉄鍋ローストで、ときにもう一皿追加する。
ちなみに今夜のメニューは…
○前菜の盛り合わせ
●塩ダラのパテ
●マグロと大麦のサラダ
●ローストポーク
●カポナータ(野菜のトマト煮)
●サラミ・モルタデッラ
●トリッパ(ハチノス)の煮込み
○パスタ
●タリオリーニ(手打ち)
茄子とオクラのオイルソース、マグロのカラスミがけ
●トレネッテ・ジェノベーゼ(手打ち)
じゃがいもとインゲンのバジル・ソース
○メイン
●旬野菜の鉄鍋蒸し焼き
●いわい鶏の鉄鍋ロースト
トレネッテ・ジェノベーゼ(写真上)は細めのうどんのような太さで、
コシの強さ抜群の絶品パスタだった。
いわい鶏のロースト(写真下)は、
ぼくたち夫婦が必ず注文する定番メニューである。
皮がパリッとして香ばしく、中身はジューシー、
シンプルな塩味が肉の旨味を存分に引き出していて、
これを食べないとこの店に来た気にならないというほど気に入っている。
外食は温泉めぐりと並んで、
お互い忙しいダブルインカムの夫婦にとって、ささやかな贅沢である。
あくまで「ささやかな贅沢」だから、
一万円札が何枚も飛んでいくような高級レストランには行けない。
「オステリア・イルドラゴ」は価格的にもリーズナブル、
というか、質を考えればむしろ「安い」といっていいのではないか。
これだけ食べて、
食前酒にスパークリング・ワインを一杯ずつ飲み、
白ワインを一本空けて二人で1万4千円ほどだから、お値打ちである。
仙台から帰ってきたときには、かみさんと一緒に、また来ることにしよう。
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