それにしても、80歳で現場監督というのは、ちょっとすごい。昔から10歳やそこらは、若く見られて、今でもすっかり白髪になったとは言え、まだちゃんと髪がある父。母親も背中も腰も真っ直ぐだし、「高校生か?」とツっこみを入れたくなる程よく食べる割には、ちっとも太ってない。何より、二人ともボケてないのが大助かり。
母親の母、つまり私の祖母が亡くなった歳より、母は10年以上も長く生きているけれど、記憶にある祖母の最後の姿の方が、ずっと年寄りな感じでした。祖母は、大正末の生まれで、私の知る限り8回妊娠して、1人は乳児の時に病気で亡くし、さらに1人は流産したものの、長姉の母を含めて6人の子供を育て上げた人。戦中戦後の混乱期に、食べ盛りの子供を抱えての苦労が、祖母を年齢以上に老けさせたのかも知れません。
今年6月に一時帰国した時のこと。私は、両親が住む尼崎の実家に滞在していました。その時、たまたま母の部屋で見つけた一枚のハガキが、なんと「終活セミナー案内」。最近は、生協でこういう催しもやってるんですね。介護・生前見積・お葬式・保険・相続...。なるほど。
よく考えてみたら、私自身がもう50代の半ばで、親の時代だったら、そろそろ身辺整理のことを考えていた年齢だったのかも知れません。まだ子供が小学生で、つい数年前に移住して新生活を始めたせいか、ちっともそんな感じになりませんが。
さて、そんな両親が、もうすぐフィリピンに来ます。自宅が出来てからは、初めての訪問。家内は早々に活動開始して、メイドのネルジーと一緒に引越し以来の大掃除に着手しました。関係は良好とは言え、やはり舅・姑としばらく一緒に過ごすとなると、それなりの緊張感があるようです。
普段はメイド部屋代わりにしているゲストルームも、模様替えして来客準備。ちょっと可哀想ですが、ネルジーは両親が滞在中、息子と相部屋で、床にマットレス敷いて寝てもらうことになります。
父はもう半年以上も、ネグロス島の生活を経験済みですが、母はどんな反応をするでしょう? 何もせずにのんびりというのは苦手な母なので、久しぶりに毎日、料理を作ってもらいましょうかね?
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