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コード・レッドの大雨


月曜日(2017.1.16)午前中の衛星写真
出典:気象庁(日本)

一昨日の日曜日(2017.1.15)夜から降り出した強い雨。台風が来てるわけでもないので、朝には止むだろうと思っていたら、翌月曜日も終日の雨。時折突風も吹き、叩きつけるような激しい降り方。この時期、土砂降りは珍しくないフィリピンでも、大抵は数時間のにわか雨。24時間も降り続くなんて。

フィリピンの気象庁によると、この雨は低気圧と寒冷前線によってもたらされたもので、まるで低気圧が太平洋から雨雲の帯を手繰り寄せるように、長時間の大雨になったそうです。幸い、ここ西ネグロスのシライ市内では、大したことにはならなかったものの、同じ島の反対側、東ネグロスの州都ドマゲティでは河川の氾濫などで、学校が臨時休校になりました。

そして夕刻に、家内がフェイスブックでシェアした写真。これはフィリピン南部ミンダナオ島のカガヤン・デ・オロという街で撮影されました。洪水の多いフィリピンでも、ここまでの水位はすごい。しかも一般的に台風シーズンではない1月に、こんな状態になるとは。


フィリピンでは台風や熱帯低気圧が接近した場合、事前にシグナル1〜4の被害予測が発表されます。シグナルに応じて学校が自動的に臨時休校になったり。今回は台風ではないけれど、その代りに赤・オレンジ・黄で区分された、大雨についての勧告(Rainfall Advisory)が出されました。コード・レッドが「避難」、オレンジが「警戒」、イエローが「監視」。私は初めて耳にするもので、家内によると比較的最近に定められたものだそうです。


出典:ABS-CBN News

今回、被害の大きかったミンダナオ北部を中心に、コード・レッドが発令され、中でも前出のカガヤン・デ・オロがある東ミサミス州では、1月の平均とほぼ同じ量の雨が、1日で降りました。この投稿を書いている時点(2017.1.17 現地時間午後4時)で、カガヤン・デ・オロで死者1名。まだ14歳の男の子が、洪水で崩れた壁の下敷きになってしまったとのこと。かわいそうに。

こんな災害が起こる度に思うのは、もう少し対策がしっかりしていれば、被害はかなり軽くて済むんじゃないかということ。私たちの住む西ネグロスの州都バコロドでも、ちょっと降ったらすぐに幹線道路が冠水してしまう。貧困層の住む川沿いの低地なんて、それはそれは悲惨なものです。せめて人口が集中する都心部だけでも、排水設備が充実すればなぁ。


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