半月ほど前に、築3年目の自宅の不具合が気になってきて、リノベを考えているという投稿をしました。今日は建屋そのものではなく、耐久消費財のお話。
日本からフィリピンへの引越しだったので、大型の家具は運ぶよりも買う方が安いし、電気製品は電圧が違うので、オーディオやパソコン関連以外はすべて処分。引越し直後や自宅が完成したタイミングなどで、ほぼすべての耐久消費財は、フィリピンでの購入となりました。
一番の大物は何と言っても車。本当は運転はあまり好きではなく、日本の最後の数年間は自家用車を所有していませんでした。しかし旅客鉄道は皆無(マニラ首都圏を除く)で、雨が多いフィリピン。小学生の子供を含む家族での暮らしを考えると、さすがにノーカーは不便。移住3か月ぐらいで早々にトヨタのアバンザという車のオーナーになりました。タイ生産ながら、さすがトヨタ。もうすぐ5年目でもエンジンも電気系統も至って好調。あちこち向こう傷はできたものの、気になるのはタイヤの交換ぐらい。ディーラーの対応も(フィリピンにしては)悪くありません。
さて問題は電気製品。移住前は大手の家電メーカーに勤めていたこともあり、極力日本ブランドを中心に買い集めました。もちろん日本製ではなく中国製がほとんど。それでも日本メーカーの品質管理の厳しさは、私が実際に見て知っているので、ある程度の信頼感はありました。
そして3〜4年が経過して、やっぱりあちこちガタが。半年目の落雷でぶっ壊れた、給湯器や電話は仕方がないとしても、洗濯機の排水ホースからの漏水、扇風機の首振り時のガタつき、電子レンジと停電用の充電式照明器具が通電せず。洗濯機と扇風機はパナソニックだったんだけどなぁ。
中でも一番唖然としたのが、LED照明の短命さ。パッケージには最低10年は保ちますと、シレっと印刷してあるのに、1年も持たずにぶっチギレてしまいました。調べてみると、これはフィリピンに限った話ではなく、日本でも一部で問題になっているようですね。LEDそのものは大丈夫でも、電解コンデンサーの故障が原因とのこと。高い商品なのに...。
その他にも、意外なほどダメになるのが早いのが調理道具。大きな中華鍋や各種サイズのフライパンが、軒並みテフロン加工が剥がれたり、把手と本体を固定しているネジの部分が腐食したり。10年も使ったのなら分からなくもないけど、3年やそこらで買い替えるのは、ちょっと早すぎですねぇ。
以前は日本でも「安物買いの銭失い」という格言は、実感がありましたが、最近だと百均の商品でも当たり前に品質が良い。とは言え、フィリピンに進出した百均のダイソー(フィリピン名 Saizen)は、こちらでは高級輸入雑貨並みの扱いで、価格も88ペソで約200円。実は決して安物ではないのです。
もしこれからフィリピンに長期滞在の予定があって、電気製品や家具を買おうとする人がいたら、安いものはそれなりの品質しかないことを肝に銘じてください。たとえフィリピン人配偶者が何と言っても、1年以上使おうという商品の場合は、要注意です。
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