T食品が民事再生法を申請した波紋も一段落し、
とりあえず撮影するものがない。
東京に帰って出直してくるより安上がりなので、
旭川に留まり「現地休暇」にしたわけである。
カメラマンのI君が北海道は初めてだというので、
雄大な夏の北海道を満喫してもらうつもりで
「観光客の知らない㊙観光スポット」を
地元の友人から聞いていたのだが、
(観光ルートは人ごみを見に行くようなものだ)
あいにく一日中雨が降り続いた。
午前中はホテルでゴロゴロしていて、
昼食はI君、音声のSさんを「蜂屋」に案内する。
12時で既に行列が出来ていたのには驚いたが、
二人とも個性的な味を気に入ってくれたようで、
元旭川市民としては多いに面目が立った。
午後は明日で閉店するデパート「丸井今井」の閉店セールに。
丸井今井は北海道の老舗の百貨店だが、
経営不振のため、今年1月に民事再生法の申請を適用した。
三越伊勢丹ホールディングスがスポンサーとして支援に乗り出したが、
旭川店は採算が見込めないとして閉鎖を決めたものだ。
従業員190人にテナント125社の従業員をあわせれば、数百人が職を失うことになる。
(新聞によれば9割近い人が地元での再就職を希望しているそうだが、なかなか厳しいだろう…)
出張が二日延びて下着類が足りなくなったこともあり、ハイエナのように閉店セールの商品を物色する。
夏向きの綿麻混紡のズボンやシャツが定価の1/3くらいまでディスカウントしているので、
iPhoneで写真を撮ってかみさんに送り相談のうえ購入する。
(勝手に買うと、後で「オヤジ臭い」などと云われて怒られるのである…笑)
荷物が増えたので、スーツケースの中に入りきるのかどうか、ちょっと心配になった。
いまホテルのロビーでブログの更新をしているのだが(ロビーだけ無線LANに接続できる)、
フロントには何度となく宿を探す電話が入ってきており、
「申し訳ありません。全館満室をいただいております」と断わっているのが聞こえる。
ぼくたちはちょっとした“裏ルート”を使って、どうにか宿を確保したのである。
いましがた、中国語を話す団体客がチェックインした。
旭山動物園とラベンダー畑を中心とした「夏の富良野・旭川観光」の人気は国際的なものであるらしい。
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