取材で宮古市田老に通っているのだが、
震災で田老にある宿泊施設が全滅したため、
バスで30分以上かかる宮古市の中心部に泊まるしかない。
“復興特需”で宮古のホテルが取れない場合は、
北隣の岩泉町から通うことになる。
避難所や仮設住宅がある「グリーンピア三陸みやこ」は
宮古市でも北のはずれに近いところにあるので距離はそれほど変わらない。
ただ、どっちから行くにしてもバスの本数が少なく、
グリーンピア周辺には食事ができる場所がないので大変である。
今朝は6時50分宮古発のバスにコンビニで買ったおにぎりを持って乗り、
グリーンピアのロビーにあるソファに腰かけて食べた。
昼は取材で一度宮古まで戻ったので、
宮古病院の売店でお弁当を買って帰り、やはりグリーンピアのロビーで食べた。
一人で動くときはできるだけタクシーを使わないようにしているので、
こうした不自由極まりない出張になる。
田老での取材が思いのほか早く片づいたので、
明日までの予定を一日繰り上げて東京に帰ることにした。
田老診療所の黒田仁医師が宮古市役所に用事があるというので、
車に同乗させていただいて、お話をうかがいながら宮古まで戻ってきた。
宮古からはバスで2時間あまりで盛岡に着くのだが、
もし黒田医師に送ってもらえなければ
バスの乗り継ぎの関係で東京に帰るのが夜遅くなってしまうところだった。
4時過ぎに盛岡に到着して、
駅の一階にある立ち食いそば屋に入った。
食事をするような時間ではないし、さして空腹でもなかったが、
最近、ぼくはこの「はやて」という店の
「めかぶそば」(400円)にハマっているのである。
立ち食いそば独特の腰のない麺が、めかぶと搦むとなぜか美味に感じられる。
ねばねばしていて、歯応えがあるめかぶが、
そばを包み込んで渾然一体となるのがいいのだろう。
生姜と白葱の薬味も効いている。
俗流B級グルメもここに極まれりという話だが、
けっこう好きなんだからしょうがない…w
コメント
コメントを投稿