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きょうは家族で城山周辺を散策し、
お稲荷さまにお参りする。
ホーランエンヤはこの神社のお祭りで、
御神体はきのうここに還ってきているはずである。
ホーランエンヤの華やかさとはうらはらに、
城山稲荷はいつ来てもしんとして物寂びた神社だ。
ぼくはこの神社が好きで、
幼い頃から何度となく訪れている。
最近でも松江に帰ったときには
必ずと言っていいほどお参りをする。
ぼくは「お稲荷さま」好きで、
旅をしていて小さな赤い鳥居を見つけると、
ついカメラを向けたくなる。
その原点がきっとこの神社であるのだろう。













城山稲荷の境内には、
おびただしい数の狐の石像が置かれている。
大小様々、顔つきも色々である。
明治の松江で暮らした
小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)が
この狐たちをこよなく愛したと云われており、
確か著書「松江の七不思議」に
稲荷神社のことが書かれていたように記憶する。
してみるとずいぶん古いもので、
その所為だろう、
永年の風雪に晒されて
首ッ欠け、鼻ッ欠けになった狐も少なくない。













ここ十数年は、訪れるたびに荒廃が目立ち、
好きな場所だけに淋しい思いをしている。
きょうはホーランエンヤの翌日なので、
いつになく参拝客の姿が目立つが、
普段は実に閑散とした静かな場所だ。
「あ、お前もとうとう鼻ッ欠けか」などと、
物言わぬ石の狐に話しかけたりしながら、
年老いた町にゆったり流れる時間を呼吸する。

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