これは、確かに「戦争」だ… waled b どーでもよくない話 14 11月 2015 きょうは土曜日だが仕事で、 都内で放射線関係の会議を撮影した。 その仕事のあいだだけは忘れていることができたが、 それ以外は終日、鬱々として気が晴れないままに過ごした。 理由はいうまでもない、パリで起きた「同時多発テロ」である。 もちろん、たくさんの方が亡くなったのは痛ましいこと... Read more
涼風のなかで考える「安保法制」 waled b どーでもよくない話 05 8月 2015 暑さに弱いぼくはいま釧路に逃れて “ 静養中 ” である。 きょうはよく晴れているが、 窓を開け放てば涼やかな風が吹いてくる。 妻と我が家に滞在中の上海からの親戚は バスで摩周や阿寒などの観光地をまわっている。 ぼくの方は、幾分かの仕事を持ってきてはいるものの、 基本は“静養”だ... Read more
国家が嘘をつくとき waled b どーでもよくない話 04 2月 2015 ぼくは「ジャーナリスト」の端くれであるから、 本来は自分が取材してきたことについてしか語りたくない。 (「語る」のは自分が作る番組を通してでありたいとも思う。) しかし、殺された後藤健二さんの件、 そしてそれに関する安倍内閣の対応については例外である。 ぼくは後藤さんとは面識がな... Read more
ジャ−ナリストであること、そして憲法9条。 waled b どーでもよくない話 01 2月 2015 昨夜は番組の編集が終わって、 いつものように月島の「岸田屋」で打ち上げた。 しこたま酔って帰って、風呂にも入らずベッドに潜り込んだ。 今朝早く目が覚めて、 ネット情報で後藤健二さんが殺されたらしいことを知った。 怖れていた事態だった。 想定していなかったわけではない。 しかし、現... Read more
「対テロ戦争」の憂鬱 waled b どーでもよくない話 23 1月 2015 後藤健二氏と湯川遥菜氏が「イスラム国」に拘束され、 まもなく「殺害予告」の期限・72時間を迎えようとしている。 事件が明らかになって以来、 仕事が手に付かないほどの憂鬱のなかにいる。 (とはいえ、忙しくしている。きょうもこれから出張だ。) 二人の命の危険が迫っているのはもちろんだ... Read more
メディアにとって「公正中立」とは何か? waled b どーでもよくない話 21 2月 2014 NHKの会長や経営委員の発言が問題になっている。 発言の内容に批判があるのは当然のことだろう。 しかし、議論が奇妙な方向にずれてきているのではないか。 きのう国会での論戦を聞きながら深刻な危機感を覚えた。 野党の一部の追及が NHK会長が 「個人的な意見」を表明したことへの批判の... Read more
黙視し得ない「民族差別」 waled b どーでもよくない話 09 8月 2013 先日のブログ「 神戸『三把刀』と妻のルーツ 」に関して、 民族差別を助長する、 あるいは民族差別を「利用する」ような書き込みがあった。 以下に核心部分を引用する。 「中国人と韓国人の店舗オーナーが先導し 周りの店舗を煽っている。 このオーナー達は他のエリアでもトラブルメーカー... Read more
日本人は何回騙されれば気がすむのか? waled b どーでもよくない話 13 7月 2013 連休は日本海で潜ろうというので、 雨が降るなかを酒田行の高速バスに乗る。 酔狂といえば酔狂な話である。 ま、どうせ海に潜れば濡れるのだから、 雨が降っていようとあまり関係はないのだが…。 車中で、インターネットをチェックしていて、 「アベノミクスに騙されるな、デフレが日本を救う」... Read more
テレビは「衰亡」を記録する。 waled b TV Review 29 6月 2013 普段はほとんどテレビを見ないぼくだが、 昨夜は見たい番組が3本もあった。 こんなことは珍しい。 まず7時半から「クローズアップ東北」、 福島の避難地域で野生動物が増えているという話である。 そう言えば、去年飯舘村を取材したときも、 留守宅の庭がイノシシに荒らされていたり、 柱がネ... Read more
天災は忘れるまもなくやってくる waled b どーでもよくない話 22 5月 2013 最近、 東日本大震災に続く次の「巨大災害」の予感に怯えている。 先日も東北で震度5強の地震があった。 震源地は福島県沖で、 なぜ石巻だけが震度5強なのかはよくワカラナイ。 仙台は震度3だったというが、 編集室にいたぼくは下から突き上げるような揺れを感じ、 これはかなり大きな地震だ... Read more
「復興」という名の悪夢 waled b どーでもよくない話 18 1月 2013 仕事柄、物事の暗い側面を見つめることが多い。 きのう阪神淡路大震災から18年を迎えた神戸。 多くの観光客で賑わう街に いま震災の傷跡を見ることはない。 しかし、人知れず、復興の“後遺症”に苦しむ人たちがいる。 「復興災害」という言葉さえ囁かれるほどだ。 神戸市でも、震災の被害が甚... Read more
「バブル経済」考 waled b どーでもよくない話 22 12月 2012 最近、ネットでよく目にするのは、 バブルを知っているかどうかで世代が断絶するという言説である。 そうした主張の多くは 「バブル世代」以下の人たちによって行なわているようだが、 バブルを実体験として知っているぼくは ある種の違和感を拭えないでいる。 あの時代、いい思いをしたのは、 ... Read more
ホットスポット waled b どーでもよくない話 09 8月 2011 再び福島県南相馬市を訪れた。 この町の内陸部、 福島第一原発から北西方向にあたる山あいに、 7月下旬から8月にかけて122地点の「特定避難勧奨地点」が設定された。 計画避難区域に指定するほどのエリア的な広がりはないが、 高い放射線が測定されている、いわゆる「ホットスポット」である... Read more
もうひとつの“被災”のかたち waled b どーでもよくない話 06 8月 2011 きのうは田老から南に転じて一気に福島県の南相馬市まで入った。 到着したのはすでに夜も10時近かったが、 原ノ町駅前の繁華街は灯も少なく淋しかった。 南相馬市の市域は以下の5つのエリアに色分けされている。 福島第一原発から20km以内で立ち入りが制限された警戒区域、 年間線量が20... Read more
「宿命」 waled b Book Review 02 6月 2011 吉村昭の「三陸海岸大津波」(文春文庫)を読んでいる。 いまから41年前の1970年に書かれた本だ。 データを中心に淡々とした筆致で描いたルポルタージュで、 物語性は敢えて排したと思われるが、これが実に怖い。 明治29年(1896)の大津波、 昭和8年(1933)年の大津波のことは... Read more
カイタイOK waled b どーでもよくない話 12 5月 2011 きょうはJRとバスを乗り継いで宮古に入った。 宿泊は、縁起でもないネーミングの定宿「ホテル・ビッグウェーブ」(笑)。 津波の被害を受けた三陸沿岸の町のうち、 ぼくが歩いたなかでは宮古の復興が一番進んでいる。 来るたびに開いている店が増え、「日常生活」が戻ってきているのを実... Read more
死者の夢 waled b どーでもよくない話 23 4月 2011 明け方に夢をみた。 ぼくは被災地を歩いている。 一面が瓦礫の山だ。 橋の欄干のようなものが残されていて、 そこに無数の遺体がまるで洗濯物のようにぶら下がっている。 ぼくは死者たちの人生を調べて番組にすることになっているのだが、 どこから手をつけていいのか判らず、呆然としながら遺体... Read more
被災地(2) waled b どーでもよくない話 15 4月 2011 きょうは早朝に宮古市のホテル(漸く被災地で宿泊できるようになった)を出発、 田老(宮古市)の避難所で行われているラジオ体操の様子を撮影した。 これは避難所暮らしで運動不足に陥り、 血栓症など生活習慣病が悪化することを懸念する医師の指示によるものだ。 その後は、山田町、大槌町と被災... Read more
被災地 waled b どーでもよくない話 09 4月 2011 東日本大震災の被災地を歩いた衝撃がなかなか抜けない。 東京に帰ってきて一週間。 仕事に追われ、 生活はもう日常に復旧したはずなのに、 どこかで自分の「日常」を取り戻せないままだ。 写真は現場で撮ってきて、 RAWで撮ったので「現像」しなければならないのだが、 なかなかその気になら... Read more
3.11の衝撃 waled b どーでもよくない話 13 3月 2011 普段はほとんどテレビを見ないぼくが、 ここ数日はテレビの前に釘づけになっている。 番組作りが追い込みに入っていたのだが、自分の仕事は手につかなかった。 最初に衝撃を受けたのは、 濁流と化した津波が家や田畑、車(や人)を飲み込んでいく空撮映像だった。 あまりの凄まじさに、どこか現実... Read more