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旭川ラーメン「蜂屋」


きょうから再び旭川に来ている。
ロケは明日からなのだが、
取材の都合で、ぼくだけ一日早く先乗りをした。
10時35分発のJALの機内は満席で、
ぼくの周囲の乗客はみんな
「るるぶ」(か、その類の雑誌)を広げていた。
そのことと、
キャビン・アテンダントの平均年齢が
やけに高かったのが印象的(笑)だった。

バスで旭川市内に入って、
5条のラーメン屋「蜂屋」で昼食。
会社に近いこともあって、
旭川に勤務していた頃によく来ていた店である。

この店のラーメンは超個性的で、炙った魚を使って出汁をとっていると思う。
だから、とても魚臭く、好き嫌いが別れる味だが、
ぼくは大好きで、旭川に来ると、やっぱりここのラーメンを食べたくなる。

ぼくが旭川にいた10年ほど前は、
「旭川ラーメン」がブランド化し始めていた時期で、
この「蜂屋」や「青葉」「山頭火」などが人気を呼んでいた。
しかし、この三つの店でも味や個性が全く違うわけで、
「旭川ラーメン」というジャンルが果たして成立するのかどうか、いつも疑問に思っていた。
「山頭火」などは東京にも出店しているようだが、
「蜂屋」は…首都圏にもあるのかも知れないが、ぼくは知らないので…旭川に来なければ食べられない味。
相変わらず、独特の焦げ臭い香りを放っているラーメンは、
しつこいようでいて後味がさっぱりしていて、旨い。
700円という値段はちょっと上がったような気がするが、
鰻の寝床のような古い店の作りも当時のままで、懐かしく、そして満足をした。

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