しばらく忙しかったので疲れをとろうと、
昨夜は養老牛温泉の「湯宿だいいち」を訪れた。
養老牛(ようろうし)といっても
全国的にはほとんど馴染みがないだろうが、
中標津市街から車で30分の山の中にある。
ちょうど、あの摩周湖の裏あたりだ。
宿が3軒だけという閑静な温泉地である。
ぼくは若い頃から何度か訪れているが、
最近は土日祝祭日のバスがなくなったので、
なかなか行けなくなっていた。
評判のいい「だいいち」に電話をしたところ、
中標津まで送迎してくれるという。
宿に入ると囲炉裏のある広いロビーで、
せせらぎに面して大きな窓がある。
窓の外にはエゾクロテンが10匹くらい
餌を食べに集まってきていた。
仕草が実に愛らしくて、見飽きない。
夜にはシマフクロウも飛んでくるそうだ。
ぼくは酔って寝てしまって見なかったけれど。
風呂はナトリウム・カルシウム-塩化物硫酸温泉、
直径1mほどの木を
丸木舟のように彫った風呂もある。
それから川沿いに木の湯船、混浴の岩風呂…。
若く美しい女性と一緒に入浴、
という僥倖には恵まれなかったが(笑)。
厳寒のおり露天風呂の湯温は少しぬるめだが、
体が芯までほとほとと温まる。
食事がまた美味しく、量も多い。
ちょっとメニューを書き写しておくが、
一、前菜 やまべ甘露煮、ギョウジャニンニク他
一、刺身 やまべの活き造り(動いていた…)
一、酢の物 自家製〆サンマと胡瓜
一、煮物 わらび、菜の花、しまえび、麩
一、御凌ぎ 津別産手打ち十割そば
一、皿盛 たらばがにの鬼殼焼き
一、焼き物 やまべの炭火焼き
一、鍋物 道東産じゃがいものだんご汁
一、食事 さくら鱒といくらのちらし
一、香の物 手作りにしん漬け
一、水菓子 ラ・フランス シャーベット
朝食も充実しているし、毎朝ロビーで餅をついて雑煮をふるまってくれる(おみやげにも一ケくれた)。
部屋もきれいで、冬のオフ・シーズンとはいえ、これで1万2千円台はメチャクチャ安いと思う。
湯の質だけなら羅臼の「ホテル峰の湯」、十勝川温泉「富士ホテル」あたりに一歩譲るかもしれないが、
総合力では道東最強の温泉宿というのが温泉マニアであるぼくの見立てだ(北海道最強かもしれない)。
今度、かみさんを連れてきてやらないと、恨まれそうだなあ…。
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