ほとんど9ヶ月ぶりのダイビングである。
26日の夜まで出張で
明日からまた出張の予定だったので、
その間一泊二日のダイビングは強行軍だったが、
頭のお皿が乾いてひび割れている状態で、
どうにも我慢が出来なかったのである。
大島に潜るのは初めてだが、
透明度が悪く海況はあまりよくない。
ウェイトが軽すぎたこともあって、
ドタバタして一本目から足が攣ってしまった。
海が暗いので被写体はマクロものが中心だが、
そう割り切ると面白い海である。
ウミウシ好きのぼくは久しぶりの海を満喫した。
初日は2本とも
島で最もメジャーなポイント「秋の浜」に潜った。
こちらは2本目に見たチヂワケボリ。
保護色なのでわかりにくいと思うが、
赤いイソバナの真ん中あたり、
白いレースを背中につけた赤い貝である。
ウミウサギという貝の仲間だ。
ガイドを務めてくれた
「グローバルスポーツクラブ」の石田充彦さんは
いま「ウミウサギにハマっている」そうで、
こうした美しい、
写真を撮っていて愉しいが、
老眼が進んでいるので苦労も多い。
肉眼ではほとんど識別できず、
勘を頼りの撮影なのだ。
二日目(3本目)は島の西側にある「王の浜」。
写真はナマコの表面にくっついている
小さなカニの仲間・ナマコマルガザミだ。
全長1cmというところか。
衰えたぼくの眼では、
カニがいるのは判るが、
後で確認して、
なかなかカワイイじゃん…ということになる。
背中の甲羅の模様もきれいだ。
午後からの2本目は
「ケイカイ」と呼ばれるポイント。
こちらもマクロもの、
とりわけウミウサギの仲間が目立つ。
これはテンロクケボリ。
貝の仲間だが、
見た目にはずいぶん柔らかそうに見える。
なんとなく
宮崎駿のアニメに出てくる妖精のようだ。
二日目には勘も戻って、
1時間以上かけて
ゆっくりダイビングを愉しんだ。
水温は13℃台でみんな寒がっていたが、
羅臼の海で鍛えたぼくには屁でもない(笑)。
二日間のダイビングを満喫して帰る途中の高速船のなかで妻からの電話を受けた。
上海在住の父親が亡くなったと泣きじゃくっている。
妻と息子は明日の朝一番の便で上海にやることにしたが、
ぼくは潜ったので(減圧症の関係で)明日の夕方まで飛行機に乗ることができない。
久しぶりのダイビングだったが、ちょっと間の悪いことになった…
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