今年初めてのダイビングは、去年の暮れに続いて伊豆海洋公園。
前回のダイビングで
永年愛用してきたMARESのレギュがお亡くなりになったので、
妻に頼み込んで借金をしてSherwoodのBrutなるレギュを買った。
そのデビュー戦でもある。
BrutはSherwoodとしては一番廉価なレギュなので、
水中での呼吸のしやすさは同じ社の高級品Maximusや
いまは亡きMARESに比べても一段落ちる印象は否めない。
逆に云えば、
独身時代のぼくには自由に使えるお金がふんだんにあって、
ダイビング機器にも随分ゼータクをしていたことになるわけだ。
ドライスーツも最近はへたってきて、
だばだばと盛大に水が漏るのだが騙し騙しして使っている。
家族を持つというのはそういうことだ、と思って観念するしかない。
海洋公園のなかでも通称「ブリマチの根」はぼくの大好きなポイントで、
めったやたらに魚影が濃く、
トゲトサカなどソフトコーラルのお花畑が美しい(写真上)。
水の透明度が増す冬は一年でも最高の季節である。
しかし、このポイントは深いうえに遠いのだ。
頑張って泳がなければポイントまでたどり着くことができず、
動きの不自由なドライスーツを着る冬はそれだけでストレスがある。
20m以深の深いところで遊んでいる間はいいが、
エアが減ってタンクが軽くなる帰路は浮力との闘いで青息吐息となる。
そうなると周囲を見まわしている余裕などなくなって、ひたすらに泳ぐ。
きょうは潜った2本とも軽くではあるが足が攣ってしまった。
いつも他のポイントでは考えられないほどの空気を消費して漸く帰り着く。
体力を酷使するので、潜った後はやたらに腹が減る。
きょうは大物にも出会えた。
「ブリマチ」の岩の下に潜んでいたオオセ(写真下)。
全長1.5mくらいはあるだろう、サメの仲間である。
花影に隠れて全身を見せないのはオオセだけに隠密剣士か…などと、
四十代以下には解らないことを呟きながら岩の隙間にカメラを突っ込む。
2本目にはアオウミガメも姿を見せた(movie)。
ブリマチの根の上に棲みついている個体で、
まだ子供だが甲羅が苔むしているので「コケカッパ君」と呼ばれている。
カメを追い回したりしているからエアを吸ってしまうのである…反省。
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