弁天山の除染が行われたのを取材した。
きのう書いた渡利地区の中心にある小高い丘で、
プルーム(放射性雲)がぶつかって
放射性物質が周辺に落ちたのだろうか、
現在も高い線量が測定されている地域だ。
除染に参加したのは、
地元・渡利地区の住民に加えて、
遠くは沖縄からやってきたというボランティア、
それに福島県、福島市の職員を加えたおよそ400名。
生憎の雨模様だったが、
400人が手分けして山の枯れ葉をかき集めていく。
枯れ葉は集めるが、
土を混ぜないようにとの注意があった。
放射性廃棄物は焼却する予定だかららしい。
焼却温度が摂氏600℃を超えると
セシウムが気化するはずだが、どうしているのか?
周辺の空間線量は毎時2μSvを超えており、かなり高い。
今回の出張にはSIGMA DP1を持参していたのだが、
バッテリーをすでに使い切ってしまったので、
今日の撮影はiPhoneの内蔵カメラで行なう。
写真のキレが悪いとしたらその所為である。
(…といきなりiPhoneに責任転嫁をしてみるw)
弁天山の除染は先週も行われた。
一日がかりの除染で、
放射線量がおよそ2割下がったという。
枯れ葉を取り除くくらいでは
それほど大きな除染効果は期待できないが、
やらないよりはやった方がいいだろうというのが
地元の参加者の概ねコンセンサスのようだ。
除染の結果、
先週は放射性廃棄物およそ3500袋が発生している。
除染をやって全く無意味ということはないので、
やれるのならやった方がいいだろうとぼくは思う。
しかし、
そもそも除染はボランティアがやるという筋の話ではない。
住民自身ができるだけのことはするべきだろうが、
参加者の手間賃や日当は
本来負担すべき東電にきちんと請求すべきではないか。
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