南相馬市の石神第一小学校で行われた
児玉龍彦東大教授の講演会を撮影に行く。
児玉先生も石神一小も去年の夏から撮り続けているが、
両者の“出会い”は実は今日が初めてである。
二つの河の流れがここで合流したようなものだ。
石神第一小学校の校庭には
二本の桜の古木が満開の花を咲かせていた。
校長先生によれば、
この学校のシンボル・ツリーなのだという。
なんとも風格のある双子の桜…
ここで学んでいた子どもたちの半分以上は
いまも南相馬を離れて避難生活を送っているが、
桜は放射能禍を乗り越えて、今年も咲いた。
仙台の桜はまだまだこれからで、
明日からは1ヶ月の東京出張だが、
東京の桜は既に終わっている。
今年は花見はできないかと諦めていたのだが、
南相馬で極上の桜と出会った。
先日来このブログにも書いているように、
「除染」は廃棄物の仮置き場問題で座礁している。
しかし、児玉先生は前向きだ。
障害につきあたるのは動き始めている証拠で、
放射能との戦いは
ひとつひとつ障害を乗り越えていく
「ハードル競走みたいなもの」だという。
住民との話し合いのなかでも
終始笑顔でいた先生の明るさが印象的だった。
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