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梅雨のあいまの暗い海。

仙台から千歳空港に飛び、釧路行に乗り継ぐ。
釧路行の出発を待つあいだ、
ラウンジでブログの更新をしている。
日曜日(24日)に伊豆で潜ったときの写真である。


ポイントは伊豆海洋公園。
雲が重い日だったが、雨は降っていなかった。
波はべた凪の穏やかさ。
ところが、海に入ると透明度がひどく悪い。
3〜4mも離れると、
先行するガイドの姿が見えなくなるほどだ。
当然ながら、ダイナミックな海中風景は無理で、
撮るのは小物ばかり。
これはオオウミウマといって、
見た目で判る通り、タツノオトシゴの仲間である。


こちらはイチモンジハゼ。
伊豆に潜るときは、
水中用のOlympusPen Liteに
ワイドズームを装着することが多いのだが、
きょうは濁りを予想してLeicaの45mmをつけた。
Leicaといってもパナソニックが作っていて、
「パナライカ」などと揶揄されることがあるが、
これはいいレンズである。
45mmは従来のフィルムカメラでいえば90mm、
中望遠のマクロレンズで、
開放の2.8まで絞りを開けるとぼけ味が大変いい。
ぼくは専ら開放にして
暗い海の中で小物を狙って撮り続けた。


これはウミウサギ(巻貝)の仲間で、ベニキヌヅツミ。
色合いが大変美しく、ぼくの好きな被写体である。
もっとも、もう2段くらい絞って、
貝殻全体にピントがくるようにした方がよかったかも…。


二本目は深みに向かった。
深いところは水が抜けているかもしれないとの読みだが、
如何せん、どこまで行っても海は暗くなるばかり。
何も見えない深みというのは吸い込まれそうな気がする。
諦めて浅いところまで戻ってきたエクジットの間際に、
ボウズコウイカと出会った。
体長10cmほどの小さなイカだが、
邪魔者にイカって生意気にもぼくを威嚇しているのである。


怒るばかりで逃げないヤツだなあ、と思っていたが、
後で写真を現像してみると食事中であったことが判明した。
イカの口(脚の間)から、
エビの触覚と目玉が見えているのがお判りだろうか。
食事中を邪魔されたら、やっぱり怒るよなあ…。



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