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塩原元湯温泉は胃腸病に効くそうだ。

きのう(23日)は郡山市にて姪の結婚式に出席。
姪は縁あって福島県本宮市出身の青年と結ばれたが、
福島といえば血縁地縁の絆の強い土地柄である。
招待客が多すぎて、
披露宴が一度では足りず、
一日にダブルヘッダーで開催するというのが凄い。
ぼくたち一家が出席したのは一回目で、
新郎新婦の親戚、
新郎の実家の近所の衆、
さらに新郎の父親の同僚・友人、
新郎の所属する消防団の仲間たちが招かれていた。
ちなみに二回目は学校時代の友人と会社の同僚たちで、
こちらの方が楽しそうであるw
ぼくとしては姪っ子の結婚を祝うのはもちろんだが、
広島の両親に
元気な姿を見て安心してもらいたいという気持もあった。
(83歳の老夫婦は新幹線を乗り継いで式に参列した。)
お祝いの席だけに
妻の主張する「2合ルール」はお目こぼしで、
白昼堂々ワインを3杯飲んだ。

披露宴が終わって、
ぼくら家族(妻と息子)は那須塩原温泉に向かう。
一晩温泉でゆっくり休んで、
ぼくは明日から東京で年末年始の2週間を静養する予定。
考えてみれば、
大学3年生の息子も一緒の温泉旅行は初めてである。
「いまどきの若いもん」は浴衣の着方も知らないので、
胸高に帯を締めて、
まるで出来の悪い天才バカボンみたいである。
父親としては、
まず浴衣の正しい(?)着方から指導するハメになる。

泊まったのは塩原元湯温泉の「ゑびすや旅館」。
西那須野の駅からバスで40分、
さらにタクシーに乗り換えて20分ほど、
アイスバーンとなったつづら折りの山道を越えてゆく。
谷底に3軒の宿が寄り添うように建っているのが、
那須塩原温泉郷で最も古く、
9世紀の開湯と伝えられる塩原元湯温泉である。


タクシーを降りた瞬間に強烈な硫化水素臭を感じる。
建物は「老舗の秘湯」らしい古めかしさが満載で、
部屋にはこたつがあるが、
すきま風が入るらしく、
明け方など妻と息子は震え上がっていた。
しかし、料理は、
岩魚の塩焼き、湯葉、ぼたん鍋など山の幸中心で旨く、
暖かいところを食べさせてくれる心遣いも嬉しい。
(ビールがアサヒドライしかないのがタマに瑕だ。)
浴室は古く、流行りの露天風呂もないが、
泉質は申し分なく、もちろん源泉かけ流しである。


浴室には二種類の源泉が引かれており、
左が「梶原の湯」で「塩原温泉最古の湯」だという。
泉温は低めでぬるく感じられるが、身体は温まる。
右の浴槽が「弘法の湯」で、これは間欠泉。
竹の筒から5〜6分に一度の頻度で湯が噴き出す。
こちらは熱めで心地よい、ぼく好みの湯。
ともに硫化水素臭が強く、舐めると塩辛く感じられる。
(弘法の湯の方が塩味が強い。)
特に弘法の湯は胃腸病に効能があり、
飲泉でも効くという話だ。
いま楽天とラベルが選定する
「ワン・アンド・オンリーの宿」に選定されたとかで、
源泉をそのままポリタンクに汲んで
お持ち帰りのサービスを行なっている。


ポリタンクには4リッター入るので、
当然目一杯入れて
息子に持ち帰らせるつもりでいたのだが、
任せておいたら
「重い」とかぬかして3リーターしか入れなかった。
実にもって欲がない、というか体力のないヤツだ。
(俺なんぞ入院中の病室で
 毎日3キロのダンベルを上げ下げしていたのだ…)
持ち帰った湯は6倍に希釈して飲む。
一回200ml、一日600mlが限度だという。
東京に帰って、夕食前と入浴後に2杯飲んだ。
酒ほど美味しくはないが、それほど抵抗なく飲める。
妻が仕入れてきた冬虫夏草といい、飲泉といい、
だんだん妖しい食生活になってきた(笑)。

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