ルーフの軽量化はスポーツカーとして非常に効果のある分野である。ボディーの中で一番高い場所にあり、かつ広い面積を持っているがためにルーフを軽量化すると運動性能の向上に大変寄与する。
↑ BMWのM3CSL、ルーフがカーボンとなり全体的にはかなりの軽量化が施されている、E46M3の中でも別格の車だ、個人的には今でもこのE46M3は欲しい車の1台だ、全体的に車高や空力デバイスのバランスが取れていていかにも速そうなオーラがむんむんしている、画像はネット上から拝借
↑ M3CSLの室内、なんというやる気に溢れた室内なんだろう!、シートとステアリングが素晴らしい、体調を整えてから乗ってみろと言われているようで乗るのに気合が必要だ、ルーフにカーボンを採用した限定モデルにはこれくらいの気合が必要だと思う、画像はネット上から拝借
ルーフをカーボン化した市販車はいくつか例があって、BMWのM3CSLだとか、スバルインプレッサのSTI tSの例がある。いずれも限定車となっており、ルーフのカーボン化は量産ラインでは対応が難しく、かつ高価であるために需要が限定され数が出ないためだ。
基本的にベースとなる車は元々運動性能が高いモデルを利用して、さらにこれを高めようという趣旨だ。元々速い車なのでそれだけでも楽しいところをさらにコストを掛けて、もっともっと楽しめるようにするのだ。
つまりベースとなる車の素性がモノを言う。M3にしてもインプレッサSTIにしても元々は平凡なセダンだが、メーカーがチューニングすることにより立派なスポーツカーとなっている(それもかなり硬派なモデルだ)。
いや、これはひょっとすると逆なのかもしれない、元々はスポーツモデルから企画が始まっていたのかもしれない(これはメーカーだけが知っていることか・・・)。
↑ スバルのインプレッサ「STI tS」、このモデルもベースモデルからはかなりの手が入っていてエンジンから別物だ、そして最後の仕上げとしてカーボンルーフだ、決してなんちゃってチューニングカーではない気合の入ったものだ、画像はメーカーサイトより拝借
↑ スバルのインプレッサ「STI tS」の室内、こちらもM3CSLに引けを取らず気合の入った印象だ、やっぱりやれるとこまでやった末にカーボンルーフでしょう、画像はメーカーサイトより拝借
お話を「G's CARBON ROOF Ver.」に戻すと、そもそもベースとなるマークXだが残念ながらスポーツ性の高いモデルという印象は無いしモータースポーツでも使用されている訳でもない。歴代の一部モデルにMTでかつ強力なエンジンを積んだものがあったが(マークⅡの時代だったか?)、それでも一部のマニアの間での人気にとどまり一般には印象が薄い。
そのマークXをメーカーがチューニングしたモデルが元々の「G's」であり、専用のブレーキや足回りそれにボディー補強をされたモデルだ。これをベースにしてルーフをカーボン化したのが今回「G's CARBON ROOF Ver.」というモデルとなる。
↑ 「G's CARBON ROOF Ver.」、せっかくカーボンルーフを装備しているのに中途半端な性格になってしまっているので勿体ないと思う、これではなんちゃってチューニングカーだ、画像はメーカーサイトより拝借
個人的にはカーボンルーフというのは究極のボディーチューニングであると思う。後からでも装備できないことは無いだろうが、やはりボディーの大幅な改造を伴うので最初からメーカーが施工すると安心だ。そのカーボンルーフを装備してくるのは、極限まで煮詰められたスポーツカーであるべきだと思うのだが、今回の「G's CARBON ROOF Ver.」は非常に中途半端な存在だと思う。これではなんちゃってチューニングカーで終わってしまう。
もっと言えば他にカーボンルーフを装備すべき車があるのではないかという点だ。スポーツカーとして作られている86に装備し、元々高い運動性能をさらに高めるボディーチューニングを施すべきだと思うのだ。最近では86のオープンバージョンも話題が出てきているのだが、オープンボディーを作るよりもカーボンルーフが先だと思うのだ。
何かちぐはぐなメーカー戦略だと思う。
今日はこのへんで
では
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