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FCVと水素ステーションの現状、足りない・・・

HV・PHV・EVと環境性能の良い車が続々と登場している。しかしこの環境性能の今のところの目玉はFCVだろう。

FCVとは燃料電池車のことで水素を燃料として走る車だ。水素は中学校時代に実験したことがあると思うが火が付くとポンと爆発して取扱いを慎重にする必要のある気体だ。しかしこの水素、燃料としては非常にクリーンで燃えると水にしかならないのだ。なんともクリーンではないか! 化学式で表すと 2H2+O2→2H2O のようになる。
そのFCVはトヨタ&BMW連合とホンダ&GMの2系統から2015年には発売開始の予定なのだ。もっと未来の事だと思っていたが、実はもう来年ではないか。

そのFCVは水素を補給しなければならないのだが、補給するための水素ステーションは現在圧倒的に少ないのだ。2013年の夏で全国13か所しか完成していない。予定では2015年までに全国で100か所を予定していたが計画通りに進んでいない。
そこで経済産業省は水素供給設備整備事業費補助金を2013年度に開始し補助金の管理を次世代自動車振興センターが行う。2013年度は19件に交付され、対象は岩谷産業(4件)、岩谷ガス(1件)、JX日鉱日石エネルギー(10件)、東京ガス(2件)、豊通エア・リキードハイドロジェンエナジー(2件)となっている

水素ステーションはその機能により2種に分類される。その場で水素を製造する機能を備えたモノをオンサイト型、他の場所で製造した水素を運んでくるタイプをオフサイト型と呼んでいる。各社の例を見ながら特徴をつかんでみよう。


↑ 東邦ガスの考える水素ステーションの配置の図、通常のガソリンスタンドの油種が増えたようなイメージだ、これならユーザーも迷わないで済む、ハイオクですか?レギュラーですか?水素ですか?と聞かれるようになるのだろうか、画像はネット上から拝借



水素ステーションは具体的にどのようなモノだろうか。NEDOの事業として実証実験を続けている東邦ガスの水素ステーションは既存のガソリンスタンドの油種が増えたようなイメージだ。やはり利用者のイメージとしては既存のガソリンスタンドのようなイメージがあったほうが利用しやすいだろう。

大阪ガスは都市ガスを改質して水素を製造する仕組みを開発済みで大阪府茨木市で2015年春に稼働予定としている。大阪ガスは日本で2001年一番最初に水素ステーションを稼働させた企業だ。

岩谷産業は元々宇宙産業に水素を供給していた関係で液化水素を得意とする。従って稼働させる水素ステーションもオフサイト型で液化水素を運んできて使用するものとなっている。

こうして見ると少しづつだが水素ステーションの整備は進んでいるのだが2015年に発売されるFCVの利便性を考えるとまだまだ数が足りない。本格的な普及までは相当時間がかかるのではないだろうか。また水素ステーションは現在のガソリンスタンドやEV用の充電設備とは異なりかなり高額でたいそうな設備が必要だ。普及までは政府なりメーカーなりの後押しが強力に行われないと難しいだろう。

素人目にもいかにもクリーンでコストと安全性が確保できれば理想的なエネルギーとして思える水素はこれから要注目だ。FCVを作る自動車メーカーと共に水素を作る企業を中心に動いていくことになるだろう。


今回はこのへんで


では



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