この半年、夕食作りがほぼルーティーン化してきました。作り始めた当初の目的が、日本で普通に食べていた料理の再現。日本で中華とか洋食とか呼ばれるものは、だいたい同じ食材が手に入るのでほとんど作れます。しかしよくあるのが、作ってみてフィリピン人のお客さんに食べてもらったら、日本オリジナルだったという料理。
移住する前から、カレーやオムライス、スパゲティ・ナポリタンは、日本独特の料理だと知ってました。ご飯にケチャップかけて炒めるだけでもかなり驚かれるのに、さらにそれを卵で包む(しかも慣れないと相当難しい)なんてのは、フィリピンでは見たことない...となるようです。
先日、この「日本オリジナル洋食」の系譜に、クリームシチューも入っていたと知りました。トマトソースをベースに作るビーフシチューはあるので、てっきりクリームシチューもポピュラーなのかと。
移住前、特に冬場はよく家で食べていたクリームシチュー。日本ではカレーと同様、固形のルーが市販されていて手軽に作れますが、こちらで身近なスーパーで手に入るのは、日本から輸入されたカレーだけ。ホワイトソースから何とかしなければなりません。
しかしスーパーの陳列棚をよく見ると、スパゲティ・カルボナーラ用のソースのレトルト食品が売られていたので、ちょっと手抜きをしてこれを使うことに。
カレーと同じ要領で、肉と野菜をよく煮込んでから、カルボナーラソースと卵黄、牛乳、小麦粉少々をよく混ぜて鍋に投入。バターを入れてもいいんですが、こちらのは変に甘いので今回はやめときました。
出来上がったのは、あの懐かしい食べ慣れた味。家内も息子も美味しいと言ってたくさん食べてくれましたが、家内いわく「これはフィリピンにないよ」とのこと。ウィッキペディアで調べてみたら、確かにシチューに牛乳入れて小麦粉でスープにトロミを出すのは、日本だけらしい。
家内が日本に来た時、食材の数とメニューの豊富さに驚いていましたが、日本人って工業製品だけでなく、食べることに関しても好奇心が旺盛で研究熱心な国民なんですね。日本を離れてから日々それを感じています。
たくさん作るので翌日の昼食もクリームシチュー
変化をつけるために、スパゲティにかけて食べました
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