そんなにニックネームが好きなわりには、すごくユニークな名付け方は少なくて、ある一定のパターンがあるようです。
続柄
これをニックネームと言うべきかどうか微妙ですけど、家族や親戚の中での続柄がそのまま名前になるパターン。「マミィ」「ダディ」「ママン」「パパン」。母ちゃん、父ちゃんって、そのまんまですね。これをちょっとひねった「ミス・ママ」〜40歳過ぎまで独身だった叔母さんが姪っ子たちの面倒を母親のように見たので、こういう名前なったらしい。「パパ・ボーイ」〜子供の頃からボーイと呼ばれてたのが結婚して父親になったから。家内のニックネームの「ダイ」(お嬢さん)もこの系統でしょうね。
繰り返し音
フィリピンの言葉は、同じ音の繰り返しが多用される傾向が顕著。雑貨屋が「サリサリ・ストア」、スイーツの「ハロハロ」、噂話は「チュクチュク」など。名前だと「ボンボン」「ジュンジュン」「ノイノイ」「ティンティン」なんていうことになります。ちょっと赤ちゃん言葉みたいで響きが可愛らしい。クリスティンがティンティンという場合もありますが、中には由来は特になく、何となくそうなってしまうことも。
短縮形
グロリアが「グロ」、カトリーナが「カット」。私の洗礼名フランシスコは、たまに後ろ半部を縮めて「キコ」(シスコが転じて)と呼ばれることがあります。すごく長い名前だったら縮めるのも分かりますが、そんなにゾンザイにしなくても...と思わなくもない。
イニシャル
ジャスミン・ジョイがJJ(ジェイジェイ)、ホセ・ペラルタがJP(ジェイピー)になるパターン。因みにイニシャルをさらに縮めてジェイと呼んだりしますね。これは私の姪っ子です。
この他では、家内の友人で本名がアーネスティーナ・ペラルタなのに「レ」まで名前が縮まっちゃった人がいます。息子の洗礼式パーティのスピーチで「私の本当の名前は、アーネスティーナです。」と自分でネタにしてました。
目上の親戚や職場の上司でもニックネームで呼び合える文化は、フィリピンらしくていいのですが、先日パパ・ボーイの葬儀で、神父さまを墓地までお連れした時に「亡くなった方のお名前は?」と訊かれて、答えに窮してまいました。本当はフルバート・オフィレーニア。でも生きてる時にそんな難しい名前で呼んだことなかったもんで。
葬儀の献花にもニックネーム
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