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どうしてこうなった!?

業績が落ちて調子が悪くなってきた大企業って、誰が聞いても「それはおかしいだろ」とか「やっとかよ、おせ~よ」いうような経営方針を打ち出すことがありますね。

それを聞いて株主、報道などが一斉に「どうしてこうなった!?」「こうなるまで誰も何も言わなかったのか!?」とバッシングを始めるのですが、これは典型的な大企業病が原因でしょう。


というのは、たぶん内部にも「その決定はおかしい」と思っている社員は沢山いるはずなのですが、それが言えない雰囲気が醸成されているのです。

具体的に言いますと、「その決定はおかしい」と声を挙げると「○○さんがそう言ってるから仕方ないんだ」というようなズッコケた反応が返ってくるのです。
そんなことを新人時代から10年も繰り返すと、普通は言ってもムダなことを悟り、ダンマリ社員が出来上がります。

そんな現状をなんとか突破していくパワーのあった優秀な社員が出世階段を駆け上っていった現在の経営者だろう、とお思いかもしれませんが、それもちょっと違います。

そもそも優秀な社員はいちいち経営者が言うアホなことにケチをつける時間なんてないんですよ。

優秀な社員は効率よく仕事をこなすので、他の人が終電までかかってやる仕事をキッチリ17時までに終わらせて退社します。しかしそんなことを3日も続けると上司から「こいつヒマだな」と目をつけられ、翌日には
「○○く~ん、申し訳ないんだけど、これもちょっとやってもらえる?」
と来て、他の人より多く仕事を振られるだけです。
これを全員が終電まで帰れなくなるまで繰り返すのを‟優秀な上司”と言うんです。

かくして23時過ぎだというのに、死んだ魚のような目をした社員で埋め尽くされるオフィスが日本中に出来上がるのです。

そうやって 馬車馬のように働きつつも長期的に能力を発揮し続けた社員の中から勝者は生まれます。
だから、島耕作みたいに女子社員とHばかりしているのにドンドン出世していくエリート、なんていうのは完全に幻想なんですね。


一方、生まれて間もないベンチャーの強みはそういうことが一切ないことです。

問題だと思ったことがあったら即座に社長を含む周辺の人に意見をぶつけ、それは問題だという認識が共有されたら解決策を人智を集めてひねり出す、ということが自然に起こります。

社員が少なく、全員がいつも机を突き合わせて仕事をしているのですから風通しが良いのは当然ですね。

大企業でも、とりあえず言いたい放題言えて、大抵は上司が特に問題だと思わずにスルーするが、たまに引っかかる(ボトムアップされていく)こともある、という文化があるうちいいんですが、思ったことを言えなくなったら重症です。


まあ投資家としては、手持ちの会社がそういう「誰が聞いてもそれはおかしいだろ」ということを言い出したら、サッサと売って逃げるのが吉でしょうね。


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