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フィリピンの桜?

年がら年中、いろんな花がが咲き乱れる南国フィリピン。生垣や庭に花を植えたり、部屋の中に花を飾ったり、それなりに花を楽しんむ人が多いのは、日本と変わらないのですが、あんまりいつも花が溢れているせいか、季節に応じた花をわざわざ出かけて行って見るという習慣はないようです。

サンパギータ、ブーゲンビリヤ、ハイビスカス。ほんと、いつでも咲いてるもんなぁ。きれいだけど、珍しくもなんともない。

そんな中で、私が唯一気がついた季節の花が火焔樹(Fire Tree)。こちらでは真夏の盛りのこの時期、4月から5月にかけてが見頃。その名の通り、満開になると遠目だと樹全体が燃えているようです。多少なりとも季節感があって、私は好きなのですが、一番暑い時期にこうなるもんだから、見てて余計暑苦しいのが玉に瑕。








しかしいくら美しく咲き誇っていても、火焔樹の下で花見をしようと思う人はいないですね。まぁ桜と違って1ヶ月以上は咲いてるし、いくらパーティ好きのフィリピン人でも、この炎天下に外で飲み食いする気にはならない。

やっぱり長い冬が終わって、枯れ木みたい状態からいきなり咲いて、一週間かそこらで儚く散るからこそ、人は桜に夢中になるのでしょう。日本に住めば、フィリピン人でも桜大好き花見大好きになるみたいです。

ところで、自宅の玄関の横に、ここ数ヶ月で急激に大きくなった樹があります。最初は大工さんが植えてくれたブーゲンビリアだと思ってたら、葉っぱの形が違うし、いつの間にか小さな白い花が咲きました。


家内に訊いたら「チェリー」だとのこと。チェリーって桜? 確かに花や葉っぱの形は、桜に似ているし、小さな赤いサクランボも成ってます。でも勝手に生えてきて、芽吹いてから半年もしないうちに2階の軒まで届く成長速度は、やっぱり熱帯の野生植物ですね。

このまま育って、花がたくさん咲いてくれたら、2階のベランダで花見でもしようか?
家内は、大きくなりすぎると、これを伝って泥棒が入るかもと、心配してますが。


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