フィリピンに移住して建てた新居は600平米も土地があって、住宅用にはその半分の300平米だけを使い、残り半分はそのまま「裏庭」になりました。今まで一坪の庭もなかったのが、いきなり馬鹿でかいフリースペースが出来てしまい、さてどうしたもんやら。結局今でもちゃんとした造園にはなっていませんが、果物の成る木だけは何本か植えました。
まず、家内の友達が新居の完成祝いにくれたのがバナナの苗木4本。こういうのが南国フィリピンらしいですね。軽トラに積まれて我が家にやってきたバナナたちは、裏庭のど真ん中に「デン」と腰を落ち着けしました。
実が成るまで3年かかると義父に教えられて、そういうもんかいなと思っていたら、丸1年で4本のうちの1本に緑のバナナがたわわに。日本では果物屋やスーパーに並んでいる黄色いのしか見たことがないので、珍しくて仕方がない。
1ヶ月もするとどんどん実が大きくなり、せいぜい3メートルぐらいしか高さのない木が折れそうに。早速義父がやってきて、つっかえ棒をしてくれました。その時に聞いたところでは、バナナは一回収穫すると、その木はもうお終いで切り倒すものだそうです。なるほど、ちょうど実がなる少し前から、周囲にチビバナナの木が何本も生えてきていました。
さて、今日は毎週メイドさんが掃除に来る日曜日。目敏くバナナの実を見つけて「バナナの心臓」を切り取らないと、実が熟れないよと、教えてくれました。バナナの心臓?
そういえばバナナの房の先端に、赤ん坊の頭ほどもある種(?)のような部分があって、それのことを言っているらしい。脚立を持ち出してそれを切ってもらいました。取れた心臓は料理に使えるそうで、メイドさんが喜んで持って帰りました。
バナナなんて私が小さい頃から慣れ親しんだ果物なのに、知らないことばかりですね。
(その後調べてみたら、これは種ではなく花で、インドネシアでもバナナの心臓と呼ばれ同じように食材になるそうです。)
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