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非正規雇用労働者の賃金 〜労働、賃金についてちょっと考える


こんにちは。最近、私は以前放送されたドラマを観るという、最高かつ怠惰な暇つぶしをしています。当時観た時は子供だったので何となく、ストーリーが面白いなぁ。とか、この女優さんキレイだなぁ。と言った感想しか持っていませんでした。しかしある程度歳をくって観てみると、人気があったドラマは当時の社会の状況を面白く切り取っています。

最近観たのが「ハケンの品格」です。
2007年に日本テレビ系列で放送された篠原涼子さんが主演のドラマです。
篠原涼子さん、とってもお美しいです。
このドラマはザックリ言うと、派遣社員ながら時給3000円をもらう、ハイスペックかつアウトローな大前春子が正社員に逆らい対立するも、仕事のスキルや仕事に対する考え方が徐々に周りから認められていく、といったストーリーです。働くってどういう事なのか考えさせられるドラマです。

前置きが長くなりました。労働や賃金についてちょっとだけ考えてみるシリーズ。
今回は賃金に関係すること(主に非正規雇用労働者)を簡単に書いていきます。

都道府県別の最低賃金



上のグラフは都道府県別の最低賃金です。厚生労働省が発表しているものです。
具体的な数字を知らなくても、想像通りに首都圏は比較的高いですね。(最高の東京は888円)
実は最低賃金は近年、毎年上昇しています。上のグラフのデータは平成26年のものですが、平成25年と比較すると全ての都道府県で10円以上高くなっています。(全国加重平均764円→780円)労働者にとっては良い傾向ですね。
アルバイト採用情報を配信しているwebサイトなど見ると多くの求人がある飲食店。
飲食店側は苦しい現状があります。時給を上げても人が集まらないのです。(Foodistの記事
時給が低いと思われてきた飲食店。でも実際は時給が高くなっているのです。首都圏ではデイタイムに時給1000円を超える飲食店の求人は簡単にみつけることができます。
しかし近年問題になっているブラックな労働環境というイメージがあり(実際そういう所もあるでしょうが。)人手不足に陥っています。

最低賃金は上昇。それでも生活はできない?
4月に東京で賃金アップのデモがありました。このデモを起こしたのはマクドナルドなどのアルバイト店員です。(yahoo!ニュースへのリンク
このデモでは時給1500円を求めています。マクドナルドのアルバイトだと首都圏では900円〜1000円といった時給ですので要求はかなり高いです。
仮に時給1000円で1日7時間(休憩1時間は除く)、月に20日労働したと仮定すると、月収は14万円になります。一人暮らしでも上手くやりくりすれば生活はできる金額です。
若いうちは、この金額でいいかもしれません。しかし、この金額では貯蓄していくのは難しいでしょう。ボーナスもなく、時給アップが簡単には望めないとなると、アルバイトでの生活は厳しいですね。

2014年にアルバイトを正社員にしてしまった会社があります。
それがファーストリテイリング。ユニクロ、GUなどを展開しています。
ファーストリテイリングも飲食店と同様に人手不足。また労働者の安定した労働環境を提供するため、このような策にうってでました。(東洋経済へのリンク



今回は軽く非正規雇用労働者の賃金についてでした。
ファストフードの賃金アップのデモは労働者を守る上で正しいものでしょうか?
そもそも派遣やアルバイトは正社員に比べてデメリットばかりでしょうか?
みなさんも少し考えてみて下さい。
今後、労働と賃金について何回かに分けて書いていくつもりです。


”派遣が信じるのは自分と時給だけ。” 「ハケンの品格」第1話より

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