事件発覚後の対応は素早くて素晴らしいと思ったのですが、その後の対応やボロボロ出てくる「実はこうだった」的な情報を見ていると、数年は停滞を免れ得ない気がします。
ですが、そんなことも言っていられないでしょうから、いっそこれで環境性能をアピールしちゃえば?って思ったのがg-tron(圧縮天然ガス自動車)とe-gas(カーボンニュートラル人工天然ガス)。
新型A4(B9)に、設定されるようです。
先にも書きましたが、g-tronは圧縮天然ガス自動車(CNG車)です。
新型A4(B9)g-tronの場合、ガソリンも併用するためバイフューエル方式とも言えますね。
当然どちらも化石燃料ですから、パワートレインは内燃機関(エンジン)になります。
で、そのエンジンは新開発の2.0TFSI(170PS/270Nm)とのことです。
航続可能距離は、天然ガスが満タンで500km以上、ガソリン満タンで450kmとされています。
よって、両方満タンでしたら最大1,000km程度まで航続可能ということになります。
なお、CO2排出量は天然ガスの場合、100g/km未満とされています。
ご存知の方は多いと思いますが、天然ガスは石油と比べて排出ガスがクリーンと言われています。
その理由として、CO2とNOxの排出量が少ないことが挙げられます。
なお、SOxがまったく出ないこともクリーンと言われる所以ではありますが、ガソリンや軽油もサルファーフリーが当たり前となっている現在は、自動車分野では関係なさそうなので割愛します。
話を戻しまして。
つまり天然ガスは、昨今話題となっているNOxの低減と、元来の課題であるCO2排出量の抑制を同時に満たすことができる化石燃料ということができます。
ちなみに、天然ガスというと「気体で目に見えないから危険」と思われがちですが、FCVで用いる水素より実は安全だったりします。
http://audi-importcar.blogspot.com/2015/02/blog-post_14.html
そしてアウディの場合、e-gasプロジェクトという取り組みも行っています。
こちらは、先ほどの動画にある通り、自然エネルギー由来の電力を使って水を分解して水素を取り出し、大気中のCO2と結合させてメタン(天然ガスの主成分)を生成させるというものです。
これを家庭に送ったり、g-tronといったCNG車の燃料にも使ったりしてカーボンニュートラルを実現するわけです。
すなわちe-gasの場合、大気中から取り込んだCO2を燃焼によって大気中に還元するので、その前後における大気中のCO2総量はほぼほぼイコールな状態(カーボンニュートラル)になるというわけです。
ちなみにアウディは、eガソリンやeディーゼルも同じ概念で開発中です。
http://audi-importcar.blogspot.jp/2015/05/eeee.html
日本の場合CNG車が全然普及していませんし、天然ガススタンドもほとんど見かけないので難しいですが、環境保全をアピールするにはこれを使ってもいいように思うんですよね。
的外れや羊飼いの少年になる可能性も高そうですが、ここまでイメージが悪化したらもうやることやっちゃおうよ!って個人的には思うわけで。
このままだとイメージ悪化が定着して、せっかく登りつめたドイツ御三家の切符がなくなってMB&BMWのツートップ時代に逆戻りしちゃいそうですよ。
んでは!
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