日本と同じく、お米が主食のフィリピン。炊飯器は当然市販されているし、別に困っているわけではないけれど、どうもあまり上手に炊けない。水加減がちょっと違っただけで、固すぎたりベチャベチャになったり。たまにこちらでは高級食材のジャポニカ米(粘り気のある日本米、フィリピンでも作ってます)を炊いてもイマイチ。
そこそこの値段の製品のはずだったのに、1年も経つと内釜のテフロン加工は禿げてくるし、蓋についている通気孔からは炊く度に吹きこぼれで周囲は汚れるし...。
このテフロンが禿げた場所に炊いた米がこびり付く
目盛りは老眼には読みにくいぞ!
超シンプル機能なのに白米と粥の選び間違いを誘発するスイッチ
なぜ白米と炊飯を同じ赤、粥と保温を同じ緑にするのじゃ?
海外生活している他の日本人のブログなど読んでいると、インディカ米でも日本製の炊飯器なら美味しく炊けると書いてあって、機会があれば...と以前から考えていました。そこで家内の日本出張が決まってすぐにネットで検索。
最近は中国人観光客が「爆買い」と称して景気のいい買い物をするそうで、220ボルト仕様のものがずいぶん品揃えが豊富なんですね。5合炊きのHI炊飯器で3万〜4万円と当たりをつけました。できるだけ途中の荷物にならないように、帰りの空港の免税店での購入を頼んで家内を送り出したのが先々週の土曜日。
さて、10日後に約束通り大きな炊飯器のパッケージを抱えて、家内が無事フィリピンの自宅に帰ってきました。とっても久しぶりの日本製の高額商品。中国製の安物に慣れていると、何から何まで感動的です。まず梱包がきれい。こちらでダンボール箱は流通でよほど雑な扱いされているようで、角が凹んでたり靴跡が付いていたりが当たり前。
取説も分厚くて印刷がちゃんとしてます。しかも日本語、英語、中国語、韓国語の4か国対応。今使ってる炊飯器の取説ってコピーした半ぺらの紙一枚だったもんなぁ。しかも字が嫌がらせのように小さいし。
一番感心したのが内釜。水量の表示が大きくて読みやすいし、白米・玄米・粥・寿司飯の4種類の表示もある。しかも釜の形が配慮されていて、米を洗って水切りする時に水だけが上手く流れて、米がこぼれ落ちにくい。単に多機能だとか外見がきれいというだけでなく、隅々まで使う人のことを考え尽くされたデザイン。やっぱりよく出来てますね、メイド・イン・ジャパン。
家内によると「爆買い」をターゲットにした15万円の炊飯器もあったそうです。ネットで調べてみたら、いかにも中国のお客さんが喜びそうな、朱赤と黒の漆風外装炊飯器のチラシが見つかりました。富士山をバックに「日本製」と書いてある。ヘタすると、フィリピン人の年収ですよ。すごいなぁ。
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