こんにちは。突然ですが、皆さんこのニュースはご存知ですか?
米ヤフー、中核事業の売却検討(ロイター)
日本では、まだまだ強い検索エンジンであるヤフー。アメリカのヤフーが中核事業のネット関連の事業を売却を検討しているようです。
米ヤフーの業績不振
不振の原因は?
ベンチャー買収するも上手くいかず…
中核のネット事業売却
ネット事業売却が検討されているということですが、不振とは言えメインの事業。どういう経緯で売却検討に至ったのでしょうか。また今後はどうなっていくんでしょうか。
アリババ株の売却
やはりヤフーと言えば、ネット関連のサービスです。これまでの事業形態を維持していくためには、この事業を復活させる必要があります。ヤフーはアリババ(中国の電子商取引の大手)株などを売却し、そこで得た資金をネット事業に投資することを考えていました。節税しながら売却するために持株会社を設立し、そちらに株をスピンオフする方針を打ち出していましたが、税務当局から承認されなかったようです。
そこで検討され始めたのがネット事業の売却です。これはアクティビスト(物言う株主ってやつですね)の圧力があったようです。
売却は上手くいくのか
簡単に売却すると言っても不振な事業に買い手がつくのか、という話ですね。実際、今ヤフーのネット事業の価値は、実質マイナスだという見方もあります。しかし不振と言っても、やはりヤフーのブランド力は健在です。アメリカでヤフーより訪問数が多いウェブサービスはGoogleとFacebookぐらいです。これを美味しいと思う会社多いでしょう。
買収先として挙げられているのがプラベートエクイティやメディアやインターネット関連の会社です。ソフトバンクも候補の一つでしょうね。ヤフージャパンはソフトバンクグループ傘下ですし、日本企業ならソフトバンクが挙がるのも自然な流れですね。
ネット事業を売却するとヤフーはどうなるの?
今回は会社の売却ではなく、事業の売却です。ということはヤフーは売却後も一応会社として存在することになります。しかしヤフーは、ほとんどがネット関連事業の会社ですので売却すると、もはやIT企業として終了することを意味します。では売却となったら、どうなるのでしょうか。
これに関しては事業売却に関しても検討段階であり、どうなるかは具体的な方向は分かりません。考えられるのは新規事業に進出するか、投資会社のような形となるかでしょう。ただ新規事業進出は少し考えづらいですね。
市場は、この事業売却の動きに好感しているようでヤフーの株価は若干回復しています。市場関係者が興味を持っているのはヤフーの事業ではなく、ヤフーが持っているアリババやヤフージャパンの株式のようですね。
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