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米ヤフーってどうなっていくんだろう?




こんにちは。突然ですが、皆さんこのニュースはご存知ですか?
米ヤフー、中核事業の売却検討(ロイター)

日本では、まだまだ強い検索エンジンであるヤフー。アメリカのヤフーが中核事業のネット関連の事業を売却を検討しているようです。

米ヤフーの業績不振


ヤフーと言えば、検索エンジン、メール、ニュースなど思い浮かべますね。日本では根強い人気があり、Googleと二強という感じです。しかし本国のアメリカにあるヤフーは近年業績不振となっていました。2012年に業績不振から改善するため、マリッサメイヤーがCEOとなりましたが、現在も芳しくない状況です。市場も、もはやヤフーには期待しておらず、今年に入ってからも株価は大きく下げています。

不振の原因は?


業績不振になった原因となったと言われているのがスマホです。ヤフーはネット企業の草分け的な存在ですが、ネットはもともとパソコンが主流でした。ですのでヤフーはパソコン向けのサービスが主流でした。しかし現在ネットの中心はスマホです。このスマホに対する対応が遅れたことが原因と言われています。

ベンチャー買収するも上手くいかず…


マリッサメイヤーCEOは就任してから、不振の状況を脱するためにベンチャーなどを買収します。その一つがブログサービスのTumbler(タンブラー)です。しかしその後、利用者の心を掴むサービスが打ち出せず、主な収益源の広告の成長率も鈍化しています。


中核のネット事業売却


ネット事業売却が検討されているということですが、不振とは言えメインの事業。どういう経緯で売却検討に至ったのでしょうか。また今後はどうなっていくんでしょうか。

アリババ株の売却


やはりヤフーと言えば、ネット関連のサービスです。これまでの事業形態を維持していくためには、この事業を復活させる必要があります。ヤフーはアリババ(中国の電子商取引の大手)株などを売却し、そこで得た資金をネット事業に投資することを考えていました。節税しながら売却するために持株会社を設立し、そちらに株をスピンオフする方針を打ち出していましたが、税務当局から承認されなかったようです。

そこで検討され始めたのがネット事業の売却です。これはアクティビスト(物言う株主ってやつですね)の圧力があったようです。

売却は上手くいくのか


簡単に売却すると言っても不振な事業に買い手がつくのか、という話ですね。実際、今ヤフーのネット事業の価値は、実質マイナスだという見方もあります。しかし不振と言っても、やはりヤフーのブランド力は健在です。アメリカでヤフーより訪問数が多いウェブサービスはGoogleとFacebookぐらいです。これを美味しいと思う会社多いでしょう。

買収先として挙げられているのがプラベートエクイティやメディアやインターネット関連の会社です。ソフトバンクも候補の一つでしょうね。ヤフージャパンはソフトバンクグループ傘下ですし、日本企業ならソフトバンクが挙がるのも自然な流れですね。

ネット事業を売却するとヤフーはどうなるの?


今回は会社の売却ではなく、事業の売却です。ということはヤフーは売却後も一応会社として存在することになります。しかしヤフーは、ほとんどがネット関連事業の会社ですので売却すると、もはやIT企業として終了することを意味します。では売却となったら、どうなるのでしょうか。

これに関しては事業売却に関しても検討段階であり、どうなるかは具体的な方向は分かりません。考えられるのは新規事業に進出するか、投資会社のような形となるかでしょう。ただ新規事業進出は少し考えづらいですね。


市場は、この事業売却の動きに好感しているようでヤフーの株価は若干回復しています。市場関係者が興味を持っているのはヤフーの事業ではなく、ヤフーが持っているアリババやヤフージャパンの株式のようですね。

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