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天皇陛下のフィリピンご訪問

1月26日から30日までのご旅程を終えられて、天皇皇后両陛下が帰国されました。私たち家族は、今回おもに陛下が訪問された首都マニラとその周辺からは、遠く離れたネグロス島在住なので、テレビやインターネットを通じてのみの見聞でしたが。

やはり日本国を代表するというお立場上、周囲はどうしても政治的な背景で語りがちですが、私が思うに、2005年のサイパン島(サイパンの戦いで日本の将兵3万人が戦死)、昨年のパラオ(マリアナ・パラオ諸島の戦いで日本の将兵6万3千人が戦死)ご訪問に続いて、フィリピンに来られたのは、先の大戦で亡くなった人たちへの強い思いがあったからではないでしょうか。

戦争の時代を直接目撃した最後の世代の代表として、また日本国民の象徴として、多くの日本将兵の戦死者と、戦火に巻き込まれた100万を超えるフィリピン人犠牲者の慰霊が最大の目的で、フィリピンご滞在中のお言葉も、それをはっきり感じさせるものでした。

そうした実に重い意味を持つご訪問とは言え、フィリピンに住む日本人の一人としては、ごく素直に喜ばしいことでもありました。フィリピンという国と、そこに住む日本人のことを気にかけていただいているというだけで、気持ちが安らぎます。自分の意思で移住して、しかもたったの3年足らずでそう感じるのですから、10年20年と暮らしている人や、戦争の終結以来取り残されてきたという、フィリピン残留日本人の方々の胸中は、察するに余りあるものです。

偶然にも、前回陛下がまだ皇太子だった頃フィリピンに来られたのは、私が生まれた1962年(昭和37年)だったとのこと。当時はまだ終戦からそれほどの年月も経ておらず、対日感情も決して良くなかったでしょうし、好景気に沸く現在のマニラ首都圏とは全く違った風景だったでしょうね。


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