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FRベースのAWD(全輪駆動)はさらにインテリジェントになる可能性を秘めている ~コネクテッド・パートタイム4WDの大妄想~

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さてさて、ちょっと前にクワトロ(縦置きエンジン)についてのうんちくを書いたつもりですが。
http://audi-importcar.blogspot.jp/2016/01/4maticxdrive.html

これを書いている中でちょっと思いついたこと(妄想)があるので、主題に従ひまとめてみたひと思ひます。

それは、コネクテッド・パートタイム4WDです。
※画像はイメージ


妄想の対象は、電子制御で多板クラッチを操って、トルク配分を前後に割り振るFRベースの全輪駆動(メルセデスベンツの4MATICやBMWのxDrive)に限りますが。

こちらxDriveの機構

こちら4MATICの機構


いずれも、このようにトランスミッションとプロペラシャフトの接続部にトランスファーを設け、そこから電子制御式多板クラッチを使ってフロント・デファレンシャルにもトルクを流し、それで前輪にも駆動を与えるという機構になります。

で、この「電子制御式多板クラッチ」ってのがミソでして。
クワトロのような完全機械仕掛けはおそらく無理でしょうが、電子制御なら完全にクラッチを切った状態でFR化(前後トルク配分0:100)することもできるのでは?って思ったわけです。
すなわち、電子制御式多板クラッチを完全に切ってやれば簡単にFRにでき、パートタイム化もできそうだなと。
その際、各種セッティング(特にESPやDSC等)をFR用にも切り替えるとかも今時簡単にできそうですし。

そうすれば、夏道での燃費向上が期待できそうなんですよね。
4WDの場合に燃費が悪くなるのは装置による重量増と一般的には言われていますが、実はそれと共に駆動ロスが大きいというのもあったりするわけで。

というわけで、4WDが不要なシーンではその駆動ロスを生じないように、クラッチを完全に切ってはどうかなって思ったわけなんですよ。


また、妄想をさらに発展させまして。

いわゆる「コネクテッドカー」であれば、天候や気温によってオンデマンドで4WDにできそうな気もします。
さらにクラウドからの情報(自分が向かっている先を走る車が提供した道路情報をクラウドから取得するという意)によって、これから向かおうとしている地域の路面に積雪があったり路面が濡れているという状態が判明すれば、それを基にオンデマンドで4WDなんてこともできそうなわけで。

いずれも、せっかく電子制御ならそれを活かして、コネクテッドやクラウドのデータを用いてオンデマンド方式にすれば、実燃費の向上に寄与できるのでは?な~んて思ったりしているわけです。

ただ、そうすると燃費性能試験でどうするかって議論も出そうですが。。
(特に欧州はCO2排出量で課税が決まりますし。)

あとはクラッチやその他内部機構の耐久性ですかね?
常にそこそこ動かしていた方が持ちがいいのが機械の常ですから、しばらく動かしていない状態から急にオンデマンドで動かすということを繰り返した場合、ちょっと耐久面の課題はあるのかもしれません。


そんなこんなで、外で深々と降り積もる雪を眺めながら妄想をまとめてみました。
ま、あくまで文系事務屋なシロートメカ音痴の妄想ということで。

んでは!








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