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現物取引と信用取引




今回は株式投資への敷居を低くしてもらうために、基本的な株に関する知識を書いていきます。

株って、どうやって利益を得ることができるでしょうか?株を全然やったことがない人も、すぐ思いつくのは「株を買って、株価が上がったら売る。」「株を所有して配当金や優待券を受ける。」などだと思います。

今回、書く2つの取引方法は、「どうやって利益を得るか」という部分にも直結してきますので、ぜひ楽しんで読んでみてください。

株は2つの取引方法がある


株は現物取引信用取引の2つの取引方法があります。

現物取引


これは、そのまんまなんですが、証券口座に入金している分の株を購入することができます。例えばあなたが、20万円入金していたら、上限20万円分の株を買うことができます。さきほど書いた「株価が上がったら売る。」「配当金や優待券を受ける。」といった利益を受けるチャンスがあります。

この方法だと最悪、所有している株の会社が上場廃止になったとしても株を購入している分の損失しかなりません。中長期投資に向いている取引方法だと思います。(中期は数ヶ月、長期は数年単位だと捉えてもらったらいいです。)

現物取引のメリット


現物取引だと、あなたが直接株を購入しています。ですので、それはあなたの資産です。消耗品ではないということです。しかも持っているだけで配当金や優待券を得られます。つまり持っているだけで徐々に資産が増えていくのです。

ただし会社の経営状況によっては配当金や優待券がなくなる可能性もあります。あと上場廃止などになれば、株はただの紙くずです。

しかしそういった状況にならなければ、多少株価が下がっても気にする必要がありません。ですので中長期取引に向いているんですね。株を現物取引で購入した場合、例え株価が下がっても、それは評価損です。売るまでは実際に損失が確定しません。逆に株価が上がっても、それはただの評価益です。(まぁこれは信用取引でも言えることですが。)

信用取引


よく株やFXが恐れられる原因の1つがレバレッジが効くことがあげられます。レバレッジとは、あなたが証券口座に入金した以上の金額を取引ができます。信用取引は、このレバレッジを効かせた取引方法です。これについては細かく説明していきましょう。

レバレッジが効く信用取引


信用取引は、あなたが証券口座に入金した分の 約3倍の取引ができます。あなたが50万円入金したとすると、150万円分ぐらい取引ができます。ただし元本以上の取引ができるので、元本以上の損失がでる可能性もあります。逆に、利益も増やすことができるのですね。

信用取引は株価が下がっても利益が得られる


元本以上に取引をするのは怖いと思いますか?しかし信用取引は、さらに強力な利益を得る手段を獲得します。それが「株価が下がっても利益を得られる。」ということです。

「株価が下がって利益がでるはずないやろ!」

信用取引では、あなたが持っていない株を 売ることができます。正確に言うと、借りた株を売るんです。

「余計わからん。」

では図を見ながらいきましょう。


これは例です。あなたが「この株は下がる」と予想したとします。そこであなたは証券会社から、30万円分の株を借ります。そして、その株を市場で売ってしまいます。30万円の株を売ったので、あなたは30万円得ます。しかし株は借りたものなので、返す必要があります。そこで株価が下がった時に市場から25万円で株を買います。それを証券会社に返すのです。そうすれば差額の5万円は、利益になります。

上は例です。借りた株を売った時に30万円手元に入ったように書きましたが、実際は市場から買い戻すまでは現金は増えません。

信用取引をやるための条件


信用取引は無条件にできるわけではありません。最低でも30万円の入金が必要です。(委託保証金)そしてもう1つの条件が委託保証金維持率を30%ほど確保することです。(ここら辺の細かい条件は証券会社によって違うかも。でもだいたいこうです。)

「委託保証金維持率?」

別に言葉を覚える必要はないです。ようは信用取引で取ったポジションの30%は口座に入金してください、ということです。例えば、信用取引で2000円の株を1000株買いのポジションを取るとします。そうすると金額は200万円。この30%の60万円は入金の必要があります。

信用取引をおこなうためには、この2つの条件を満たしている必要があります。

信用取引で覚えておきたいこと


信用取引は証券会社に株を借りることで成立します。借りていますので、金利を支払う必要があります。また返す期限も決まっています。その期間は6ヶ月です。どんなに不利な状況になっても6ヶ月以内に決着をつける必要があります。そして借り物の株、ということはあなたが直接購入しているわけではありません。ですので信用取引で買いのポジションを取っても、配当金や優待券は得られません


今回は超基本の知識について、書いてみました。しかし何でも基本は大事です。

「自分は株の取引をやるつもりはないし。」

しかしあなたの年金は株などの金融取引で運用されていることを知っていますか?

年金資金 GPIFによる直接運用認めず(日テレNEWS)

年金を運用しているGPIF。今までは信託銀行などに委託して運用していましたが、直接運用することが議論されています。厚生労働省の年金部会では認めない方針ですが、今後まだ議論が続くようです。

あなたが直接投資をしようがしまいが、それは個人の自由です。しかし年金は運用されています。それがどう運用されているか、理解しておいたほうが良くないですか?そのために知識にもなりますね。

もう少し暇つぶし…


ちなみに株の売買で利益を得ることをキャピタルゲイン。配当などで利益を得ることをインカムゲインといいます。さらに買いのポジションを取ることをロング。売りのポジションを取ることをショートと言ったりします。サラッとニュースなどで書かれていることもあるので、言葉は一応覚えておいたほうがいいかもしれません。



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