前回に続いて今日は、フィリピン大統領選挙のお話。
最新の調査結果によると、ロドリゴ・ドゥテルテ候補が、グレイス・ポー候補を抑えて支持率1位になったそうです。家内も投票すると言ってるドゥテルテ候補。もう日本語の記事やブログでもかなり書かれているので、知ってる人も多いと思いますが、実はトンデモない人物。
同じく今、大統領の選挙戦が進行中のアメリカで話題のトランプ候補も、相当トンデモないらしいけれど、ドゥテルテは発言内容がトンデモないどころか、ダバオ市長として無茶苦茶な「実績」を残した人物として、フィリピンでは知らない人がいません。
1990年代以来、犯罪都市として悪名高かったダバオを、フィリピンで最も安全な都市に変えてしまったドゥテルテ。問題はそのやり方で、「犯罪者は殺す」と明言し、警官による「凶悪犯の射殺」を奨励したり、実際に自警団を組織して白昼堂々の「処刑」を指示したり。だからニックネームがダーティハリー。
最初、家内からこの話を聞いた時は、俄かには信じられませんでした。いくらやりたい放題のフィリピンの政治家でも、それはあり得ないだろうと。ところがこれは、噂レベルではなく、どうやら本当で、ドゥテルテ本人も肯定するような発言をしています。そんな人物がずっと市政に関わっていられることもすごいですが、さらに大統領候補になるとは。
もっと信じられないのは、フィリピン大学の大学院を出て、インテリで常識人だと思っていた家内がダーティハリー・ドゥテルテ支持だということ。やはり、そこまでフィリピンの状況というのは切迫していると言うべきか。常識的なやり方では社会を改革できないと思われているんでしょうね。
投票1か月を切った時点で支持率1位なので、次期大統領になる可能性がぐっと高まったドゥテルテ。(これまた家内に言わせると、フィリピンの調査は各陣営が自分に都合の良い数字をでっち上げるのが常套手段なので、あまり信頼できないそうですが)私としては、内政よりも外交が心配です。こんな強硬な大統領だと、中国と戦端を開くぐらいのことは、簡単にやってしまいそうです。
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