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アラベスク第一番 追悼 冨田勲さん

私が中学生の頃から社会人になってしばらくまでの14年間、FM東京系のラジオ局で放送されていた「音楽の森」という番組がありました。今で言うならば「癒し系」になるんでしょうか? クラシック、ポップス、などあまりジャンルにこだわらない選曲で、一番多感な時期に愛聴していました。

忘れもしない、そのオープニングテーマに使われていたのが、ドビュッシー作曲で冨田勲さん編曲・演奏による「アラベスク第一番」。今でもこの曲を聴くと、国弘よう子さんのナレーションが重なってしまいます。これが冨田勲さんの作品と意識しての聴き始めでした。



もちろん「ジャングル大帝」「リボンの騎士」などの音楽は、今でも口ずさめるほど耳に馴染んでますし、円谷特撮の名作「マイティジャック」のテーマ曲も大好きです。でもこれらが冨田さんの手によるものと知ったのは、だいぶ後になってから。やはり私にとっては、冨田勲さんと言えばシンセサイザーの第一人者のイメージが強い。

冨田さんを通じて知ったクラシック曲は数知れず。「惑星」にはすごい影響を受けたし、アラベスク第一番が入っている「月の光」、「展覧会の絵」、「ワルキューレの騎行」、自分の葬式には絶対BGMに使ってほしいとまで思った「亡き王女のためのパヴァーヌ」などなど..。

最初はアナログ・レコードで集めていた冨田さんの作品も、途中からはCD。そしてフィリピンに移住した今でも、すべて手元に。最近はiPod経由でBluetooth対応スピーカーで聴いています。

お生れが昭和7年で、享年84歳とのこと。私の両親よりも年上で、早すぎるわけではないけれど、つい最近もボーカロイド初音ミク共演の「イーハトーヴ交響曲」をリリースしたばかり。まだまだ創作活動は衰えていなかっただけに、残念ですね。心からご冥福をお祈りします。


フィリピンまで持ってきた、冨田作品の数々



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