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踊らされず、自ら踊る。 〜改正風営法の施行などから、ちょっと考える〜


酒を片手に、音楽に合わせて身体を揺らす。大人の遊び場であるクラブ。2016年6月23日に改正された風営法が施行されたことにより、これまで原則午前0時までに制限されていたクラブが、条件を満たし許可を得た場合は24時間営業できるようになりました。

今までも明け方まで営業されていたクラブがあったことから「大したことじゃない。」と思われそうですが、これは非常に重要な一歩だったと個人的に考えています。

今回は、改正風営法の施行など音楽の話題から、色々考えていきます。そんなに面倒くさいことを書くつもりはありません。サラッと読んでもらえるとありがたいです。

施行された改正風営法をサクッと知る


今回の改正 風営法が成立したのは2015年6月です。これまでの風営法はダンス営業については、かなり厳しかったのです。例を挙げるなら、ダンス教室についても風営法にて規制されてきました。(この規制については2015年6月の公布と同時に施行され、撤廃。)

改正風営法では、クラブは風俗営業から外れて「特定遊興飲食店」となります。これは都道府県の公安委員会からの許可が必要になります。客席が10ルクスを超え、周囲に騒音の迷惑がかからないエリアというのが基本の条件であるようです。

眠らない街から、健全なクラブカルチャーを


この風営法改正には多くの人が尽力したと思いますが、その中の1人がラッパーのZeebra(ジブラ)さんです。Zeebraさんは「クラブとクラブカルチャーを守る会(CCCC)」の会長として、国会議員などへのロビー活動や渋谷のクラブ周辺の清掃活動に取り組んでいました。クラブ文化が発達している渋谷から「PLAYCOOL」というキャッチコピーのもと、マナーのあるカッコイイ遊びかたを提示したのです。

風営法変えた戦略的ロビー活動 Zeebraが語るストリートの思想(withnews)



どのような効果が?


クラブが24時間営業を許可されると、どのような効果があるでしょうか。真っ先に言えることは経済的な効果です。

クラブの深夜営業が認められると、単純にクラブ事業者が発展する可能性が高いです。法的に認められたことにより、クラブへの敷居が下がります。また近年のインバウンド増加により海外旅行客の利用も増えることが考えられます。クラブが成長すると税収の増加も見込めます。

さらにその周囲にも影響を与えそうです。考えられるのがタクシー。深夜に遊ぶ人が増えると、移動手段が必要ですが電車やバスは、ほぼ動いていないのでタクシーを利用する人は増えるでしょう。他にも宿泊施設なども良い影響がありそうです。

新規参入も?


風営法が改正されたことにより、新規参入をうかがっている企業もあるようですが、壁になっているのが場所。周囲に騒音で迷惑をかけることができないので、場所の確保が上手くいかないことが多いようです。

「遊興」の定義があいまい?


クラブが「特定遊興飲食店」となり規制が緩和されることは非常に良さそうですが、とばっちりを受ける可能性があるところもあるようです。その代表例がスポーツバー。よくサッカー日本代表戦をスクリーンに映したりしている店があります。スクリーンに映して、客が勝手に盛り上がるのは大丈夫なようですが、その盛り上がりを煽ったり、試合中継することを宣伝・告知することはグレーなようです。

改正風営法施行 スポーツバーで日本代表観戦イベントはNGに!?(YOMIURI ONLINE)

音楽と政治


風営法改正はクラブ文化を守るためにアーティストが積極的に動いていました。その活動が身を結び、国を動かしたのです。最近、音楽と政治に関することで議論されることが多いですね。ちょっと見てみましょう。

TOHYO CYPHER




2016年7月10日に投開票される参議院選挙から適用される18歳選挙権。この18歳選挙権の周知のため東京都選挙管理委員会が主催したイベントが「TOHYO CYPHER(トーヒョーサイファー)」。6月4、5日に開催されました。

最近、テレビを中心にブームが起きているラップ。特に若い世代に人気があるため、ヒップホップアーティストのライブを行ったようですが、このイベントに対しては反対の意見も多く聞こえていました。

ヒップホップは、ストリートや身の周りの現状を世に訴えかけ、国や政治を変える音楽として発展してきたこともあり、公的な機関が主催するイベントにヒップホップが利用されることに疑問視されていました。

「TOHYO CYPHER」はヒップホップだったのか?新宿アルタ前でラッパーが語ったこと(KAI-YOU)

フジロックにSEALDs奥田愛基さんが出演「政治を持ち込むな!」


人気フェスの1つ「フジロック」。このフジロックにSEALDsの奥田愛 基さんが出演するとのことに対し「フジロックに政治を持ち込むな!」という意見がありました。

奥田さんが参加するのは、「アトミックカフェ」というトークイベントです。アトミックカフェは東日本大震災があった2011年からフジロックで毎年行われています。

そういった状況もあることから一部のアーティストや有識者からは「『政治を持ち込むな』と意見している人はフジロックを知らない。」という反論が出ています。

踊らされず、自ら踊る。


どういう音楽を好むか。これは人それぞれなので、ここで「どうあるべきか」など書くつもりはありません。

しかし風営法改正の事実は頭の片隅にでも置いてほしいです。アーティストやクラブ関係者の力だけではないでしょうが、望む未来のために国を動かすことに成功しています。

日本は人口構成比から若い層の意見は反映されづらいです。だからといって、日本について考えることをやめることは、結局10年後、20年後、もっと先の自分や、のちに生まれる子供たちに、良い状況をうむはずがありません。

もう明け方まで踊っても、とがめられることはありません。誰かに踊らされるのでなく、自分の意思で踊りたいように踊りましょう。


もう少し暇つぶし…


クラブを成長させたいのは都会だけではないはずです。むしろ地方こそ、成長のチャンスがあると思います。地域ならではの良質なクラブができれば、観光客の取り込みができ、街おこしの1つになるかもしれません。

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