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Volvo XC60 に試乗して芽生えた「ボルボ」という新たな選択肢 ~新型V60やXC40のディーゼル/PHEVの日本での販売予定なんかの情報も~

さてさて、予告通り先週末にボルボに行ってきました。
お目当ては、これに乗ること。


そう、新型XC60です。
グレードは、XC60 D4 AWD Inscription になります。

とは言っても、本当のところの目的は新生ボルボと言っても過言ではないくらい生まれ変わったここ最近のボルボの感覚を、試乗を通して感じたかったから。
具体的には、乗り味がどんなものか、新たなインフォテインメントシステムがどうか、その辺を知りたかったからなんです。
本命を言うと実はXC60ではなくXC40か新型V60辺りなんですが、XC60に乗ってその思想というか根源的なところを垣間見ちゃおうっていう感じだったわけです。

・・・が、XC60自体を欲しくなってしまうくらい、いいクルマでした。


ちょっと諸事情があったり雨だったり閉店時間が近づいていたりで、写真は冒頭の1枚のみしか撮れませんでした。
しかも、後部座席やラゲッジルームも未チェックという。。

なので、以下、文字面をつらつら書き並べてあるだけですので悪しからず。


【エクステリア】
外観デザインはかなり迫力があるけど、オラツキ感とはまた別の、いい意味でのオーラ感がありました。
おかげで試乗中は、周囲のクルマが敬遠している感を感じたくらいです(笑)
まあ、威圧的というほどではないのですが、このオーラのおかげで結果として自己防衛を果たすことになるので、迫力があることは悪くないと考えています。

ボルボのデザインラインのいいところは、Rデザインやインスクリプションといった上級ラインじゃない中級ラインなモメンタムでも、デザインが全然OKなところ。
よくある大径ホイールしか似合わないスポーツラインやラグジュアリーありきなデザインじゃないところが良いですね。


【インテリア&インフォテインメント】
インテリアデザインは思ったより遥かによく、ど真ん中に鎮座するでかめの液晶を食わず嫌いしていてごめんなさいって感じでしたm(_ _)m
百聞は一見に如かずとはよく言ったものです。。

というのも、ディスプレイのUIがよく考えてあって、シックな感じにしてあったり直感的に分かりやすい表示になっていたりするため、運転中に邪魔に感じたりジッと見入ることなくがなくチラ見で済んだりするのに感心しました。
また、ディスプレイの位置も適正で、運転中の視界には入らないけどちょっと視点を動かせば見える位置にあるのは、なかなかいい感じでした。

エアコンの操作はすべて液晶画面上で行うものでしたが、直感的に操作出来るUIでまったく違和感がありませんでした。
巷では物理ボタンより運転時の操作性に劣るゆえに危ないなんて意見も目にしますが、個人的にはそんなことを感じませんでした。
また、そもそも音声コントロールができるので、そういう不安がある方はそれを使えばいいと思います。
これがなかなか賢くて、「温度を23℃にして」などの定型的な指示だけじゃなく、「寒い」「暑い」と話しかけるとそれぞれ1℃上下に変えてくれたりもしてなかなか気が利いています。

それにしてもこの最新インフォテインメントシステム、使い勝手の良さと運転時に邪魔に感じさせない配慮は流石というほかなく、これだけで新生ボルボを買い求める価値があると感じます。
正直、メルセデスもうかうかしていられないんじゃない?って思ったくらい、素晴らしい出来栄えでした。

それ以外のインテリア全般はまとまり感が良く、フルデジタルのインパネも見やすく、落ち着きつつ運転しやすい空間に仕立て上げられていました。
また、先述の通り後部座席に座ってのチェックはし忘れたのですが、試乗中や降車時にチラ見した限り、前席の位置を身長182cmの私&助手席は身長175cm程度のセールスさんに合わせているにもかかわらず足元がかなり広めに見えましたし、ヘッドルームもかなり余裕があるように見受けられました。


【乗り心地&ドライブフィールほか】
「ボルボは柔らかい」という先入観があったのですが、なかなかどうして、どっしりがっしりしなやかな乗り心地で、ふわふわ感は全くなかったです。
柔らかくはないんですけど、しっとりしなやかというか、どっしりがっしりの中にもこしがあるというか、そんな感じの乗り心地でした。
シートは座面もハイバックもやや固めで、「ソファのような」とよく形容されていた以前のボルボから方向転換してきたようですが(セールスさん談)、固すぎるわけではなく座り心地もホールド感もほどよくとても快適でした。
そんなこんなと静かな室内が相まったおかげで、運転しながら眠くなってしまったという(苦笑)
そんな静かな室内はロードノイズや風切り音の類のほか、ディーゼルエンジンの音も微かに聞こえるくらいの静けさで、BMW 523d (G30) と同等レベルに感じました。

ハンドリングは思ったより機敏で、試しに90度カーブを突っ込み気味でクイッと曲がってみたのですが、普段乗っているBMW 320d (F30) くらいの感覚でスッと曲がれました。
なかなか大きい車体のはずが、これには正直驚きましたね。
低速時のハンドルの異様な軽さはちょっと慣れが必要かなと感じましたが、走行中のハンドルの重さは適正かなと思います。
この辺もBMW 523d (G30) と同じように感じましたが、ラグジュアリーなセグメントではこういうハンドルのセッティングが標準的なのかも知れませんね。

取り回しと見切りはよくて、大き目の車体にもかかわらず扱いやすかったです。
市街地のごちゃごちゃしたところも通ったりしたのですが、さすが安全第一なボルボ、装備や支援システム頼りにせずに根本的な部分である良好な視界の確保を地で実践しているのは感心するほかなかったです。
また、試乗が終わって戻ってきた時に、停めにくい位置からバックで停めざるを得なかったのですが、360度カメラをさほど見なくても楽々停められましたので、左右・後方も見切りがいいんでしょう。

8速ATはしつけがよくて、すごくスムーズで低速でも扱いやすく、だけど踏めばしっかり回ってくれました。
変速ショックは皆無で、トルクバンドでの唐突感もなく、至ってなめらかな印象です。
これも、BMW 523d (G30) の試乗で感じたスムーズさに、負けず劣らずに感じました。

ACCの制御はすごく自然で、特に低速時のスムーズさは秀逸でした。
ただし、停車中のクルマに60km/h設定で突っ込んでみたところ、さすがにブレーキは急になってしまったのが若干惜しかったです。
まあ、この辺はどのメーカーであっても致し方ないところかなと。
あ、あとレーンキープのハンドル制御が若干強めで個人的にはもう少し弱い方がいいのかなと思いつつも、これがボルボの思想なのかなと理解もしてみたり。

それにしても、これだけの種類の安全装備や運転支援システムが標準装備でこの値段って、コスパ良すぎです。
この点では、競合するGLC/X3/Q5から頭一つ抜きんでていると思います。


【まとめ&おまけ】
色々な面をあまりにも(いい意味で)裏切られまくって、「次はボルボに乗りたい」って気持ちがわりと本気で芽生えました。
なんといっても、あのインフォテインメントシステムの先進っぷりや使いやすさがハンパなく、その上、他の要素でも文句をつけるような箇所が見当たらず、これ買ってもいいかもって思えるくらいの出来でした。
もしこのサイズのSUVを買うなら、私は迷わずXC60を選びます。


最後は、おまけ情報です。

新型V60ですが、夏の終わりから秋の始め頃に入るらしいです。
これのディーゼルが500万くらいだったらかなり魅力的ですが、これまでのモデルもFMCしても価格はほとんど据え置きのようなのでその可能性は高そうです。

XC40ですが、ディーゼルは少なくとも向こう一年は日本で販売されないとされ、もしかしたらそれ以後も日本上陸はないかもしれない、とのことです。
それよりもボルボが打ち出した電動化ビジョンにしたがって、PHEVモデルの方が上陸する可能性の方が高いようです(あくまでセールスさんの見解ですが、本部の方がそう示唆されていたとのこと)。


そんなわけで、私の中で新たな選択肢となったボルボ。

次はXC40に試乗させてもらいに、また伺う予定です。
試乗させてもらいましたら、またレビューします。


んでは!
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