今の日本の状況を見ると、この国が経済大国なんていつの時代の話?という感じですね・・・。
国民一人当たりの名目GDPでも2006年は30か国中18位だそうで、これは円安の影響だとかいう反論もあるのですが、バブル景気絶頂期のアゲ♂アゲ♂トレンド当時と比べると、トレンドは完全に曲がっており、秋風を感じざるをえません。
で、なんで成長しないのかその原因を考えてみると、相変わらず外需主導で内需が伸びない状況であることが大きな理由と思います。
外需頼みなので世界経済(というか米国消費)がおかしくなると鏡のように日本経済も落ち込み、継続的な成長が出来なくなります。
中国も日本もドイツも最終的にはみんなアメリカにモノを売って儲けていますが、中国のように内需も旺盛であれば、落ち込みは大分軽減できます。
ではなぜ内需が拡大しないのかと考えてみると、世間では人口減とか所得格差とかいろいろ言われているけど、私は
「国民全体が将来にシャレにならないほど不安を感じている」
ことが根本原因だと思う。もともと楽観的ではない国民性もあるとは思うけど、将来が不安だから子どもを生まない→少子化、年金も不安だから貯金に走る→消費しない、という感じで、全ての原因はここにあると思います。
ではなぜ不安なのか。
これは諸外国に比べて政治が糞すぎて、みんないいかげん呆れてるんじゃあないでしょうか。
政治家はいつまでたっても既得権益保持しか考えてないのがバレバレの行動とアホ言動だし、いつも見守るだけの経済無策とか道路とか年金のデタラメさに至ってはもう・・・。日銀人事の件なんて、ここまで来たかという感じ。
ひとつひとつの件に関しては時間で風化するものの、10年以上も何か起こしては「時間で風化」作戦を続けてたらさすがにボディーブローのように国民全体の空気に効いてきます。これではみんながゲンナリしてくるのも当たり前。
特に物心ついてから、ずっと明るい時代のなかった今の20代くらいの人は本当にかわいそう。この人たちに希望を抱け、子ども生めなんて言っても響かないと思います。ムリ。
ではなんでこんな政治が糞なのかと考えると、政治家を選んでるのは国民自身なので、結局は国民自身が糞ということになります。
私たち全てが、目先の利益に飛びつき、バラマキを行う者を支持してきた結果です。
もう少し「今の利益をガマンして、将来の大きな利益を得る」という考えをみんなが持たないとこのジリ貧からは抜け出せない。
しかし「既得権益、悪規制を全廃し、財政を建て直します!国際標準に合わせ競争力のある成長する日本を復活させます!そのかわり、社会保障カットします!年金カットします!消費税上げます!国民の皆さん10年間はガマンしてください!!」なんていう政治家が出てきた時、支持できるでしょうか。
これをビビリながらも支持できるようにならなければいけないと思う。
こんな政治家に任せたら世の中真っ暗だ!と人生の残り時間の少ない人は思うかもしれないけど、人生の残り時間の多い若い人は逆に希望が持てて元気になるんじゃないでしょうか。
膿を認めずにダラダラ時間だけが過ぎるより、悪いことでもハッキリ決まってくれた方がずっと気分はすっきりするからです。
こうして考えると小泉-竹中は割りといいセン行ってたと思う。あと5年続けてやってくれてたらなぁ・・・。
話をもどすと、結局この事態の真の原因は私たち自身であると思います。
もしこの事態があと10年続き「今の利益をガマンしたら明日は生活できなくなる」ところまで落ちてしまうと、もはやデススパイラルとなり、貿易赤字転落→国内での国債消化不能→海外資金で消化→数年後何らかの経済波乱時にデフォルト→IMFのお世話、の最悪シナリオの現実味が増してきます。
従って私たちは早く気付かないといけないと思います。
全ての人間関係のトラブルの根底には「相手の行動に怒ってる間は、その行動を作っているのが自分自身であることに気付けない」=「自分自身の”箱”から外を見ても景色はゆがんで見える」という根本原因があるのですが、経済活動においてもそれは言えそうです。
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