日本車メーカーが赤字になってから、そもそもクルマなんてこんなに必要なかった、それを借金で無理やり買わせてたのだから、もう昔のような水準までは戻らない、という記事をよく見かける。
たしかに1台のクルマを2年で乗り換えるような消費スタイルはなくなると思うけど、自分の周りでもそんなにクルマを買い換える人は約1名しかいないし、そんな買い方をしてたのは米国の一部の層だけだったような気が・・・?
でも、借金を使って本来持てない人にまで無理やり買わせてたのは事実で、それはとどのつまり、何年分も先までの消費を「前借り」してしまったのだから、確かに今後2~3年くらいは厳しいと思う。
とは言っても、今走っているクルマには寿命があるのも事実で、その寿命がつきる数年後には今買い控えされている分も含めてある程度需要が発生することは確実。さらにそれが景気回復時期に重なりでもしたら、強烈な需要となることも予想できる。
また日本車メーカーの強みだったエンジンなどの技術において、今後の開発ターゲットがクリーン動力自動車になるならば、いったん強みがリセットされて新規参入企業と同じスタートラインに並ぶから、今度はどの国の自動車メーカーがトップになるかは分からない、という意見もある。
これまた確かにそうだけど、例え新しい時代になっても今まで地道に改良改善を積み上げてトップに立った企業の風土は変わっていない。であれば、新しい時代になってもまた頭角を現す可能性は高い。
事業継続も20年以上になると、企業のDNAって良い意味でも悪い意味でも本当に意外と強固なんすよ。
��本当によそ者から見ると気持ち悪いくらい。)
だからと言って、即そういう会社の株を全力で買えばいいか!ということは全然無く、こんな時代でも世界にはちゃんと業績を伸ばしている企業は幾らでもあるので、わざわざ日本の自動車や電機の株に集中投資する理由は薄い。
でも、実はいい会社が普通に成長するよりも、このように一度はみんながもうダメだ、と思った会社が実はダメじゃなかったことが分かった時の方が、メチャクチャ株は上がります。
こういったケースでは2年で4倍くらい、最高で10倍とかになるのですが、実はこういうパターンの勝ち方が買いで一番快感な勝ち方でもあります。
だから、こういう株は、そんな夢株の一つとして、資産の一部に組み込むのは合理的ではないでしょうか。
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