Main menu

Pages

先日知人と話したら、最近DVD借りたら最初のチャプターに絶対飛ばせないCM動画が入っていてウザイとか、関係ない体験版ディスクが同梱されて2枚組になっていてウザイとかいう話を聞きました。

自分もそれは前からウゼェなぁ('A`)と思ってたので、自分は何かしらスキップする方法があるPCで観るようになってしまいましたが、一般の家電系のプレイヤーでは絶対スキップできない仕組みも可能のようです。

まぁネットの無料サービスや、テレビ放送ならそこから運営資金を得るしかないので、そういう押し付けも多少は理解は出来るけど、金取って売ってるものについては、さらにそんな仕込みをするのはどうよ?と思う。

いや、ネットの無料サービスでさえ最近の消費者は厳しい。

例えばブログだったら、最初はわりとクオリティの高いサービスを提供してても、ページビューが上がってくると文章の途中に無関係なアフィリ入れてクリック誘導したりする運営会社もある。

まぁそんなサービスは速攻、ユーザーに見放されて廃れるけど。

個人ブログでも、ちょっと1万ページビュー/day超えたからと言って調子に乗って露骨にバイラルマーケティングしてみたり、変な情報商材売ってみたりしたばっかりに、バレて炎上したりとか・・・(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル

ちなみに、そんなこんなを事前に予想してかネット業界の雄”Google”は
「Don't be evil(邪悪になるな)」
という社是でそれを自戒しているのは有名な話です。

こういう「邪悪さ」が行き過ぎると振り込め詐欺とか悪質訪問販売とかの犯罪の領域になるのだけれど、そこまで行かなくても微妙な邪悪さは他にも普通に体験します。

例えば、美容院でシャンプーだけ先にされて1時間放置プレイされたことは無いですか?あれは長時間待たせて客が帰ってしまうのを防ぐためらしいです。

またアパレル販売現場では試着などを薦めてきますけど、試着の本来の目的である「興味を持っている商品を試して納得してもらう」という範囲を逸脱し、次から次へと商品を勝手に持ってきては試着をさせ、最後には「買わないと申し訳ない」という心理を利用して必要ないものを売りつけようとする人もたまにいます。

「試して納得してもらう」のが目的なら、客が見てもいない服を試着させること無いのに。

さらに有名になりすぎて今もやってるか知らないけど、塩やコショウの穴を大きくするという超単純なギミックもある。穴を大きくすれば早く使い切って多く売れるだろう、という・・・。おまいらオレを高血圧で殺すつもりか!!

他にも、企業側から見ると無利子な上に有効期限でチャラにできるナイス過ぎる負債「ポイントシステム」など事例はザクザク・・・。



これらはよく言えば「営業努力」とは言えますが、底辺に流れる基本的な思考は、客の利益よりも自分たちの利益を「大幅に」優先したセコイ思考だと思う。

ところがこの類の努力の効果はすぐに現れて、売上げ利益が上がることも多いので、これらの手法を考えた人は大得意になってしまいます。
でも不思議とこういうのは、3年くらいは続いても5年も同じシステムで運営するのは難しい。

その理由を考察してみると、一つは客がそのトリックに気付いた時、それまでセコく儲けた以上のダメージを受けること(マックのクォーターパウンダーとか)

もう一つはそんなに効果があるなら競合もすぐに真似するので、有利性が薄れるためかと思います。

その結果、個人事業のようなしょぼい売り上げで頭打ちになるようなビジネスなら、まぁこんな手法も多少は有効かもしれないけど、このノリのまま売り上げ数兆円規模のビジネスに成長させるのは難しい。

なので、自分が成長株だと思って買っていた会社がこんなことを始めたのを見つけると、ガッカリして次の日に泣きそうになりながら成り売りするのでございます。



P.S.
逆に言うと「シャンプーを先にせずに、客に長時間待ってもらえるにはどうするか?」と考えるのは、凄くいいトレーニングになると思います。

reactions

コメント